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陸域や浅水域で使えるグリーンレーザースキャナーシステムの新モデル、アミューズワンセルフが開発第6回 建設・測量生産性向上展

アミューズワンセルフは、陸域や浅水域で使えるグリーンレーザースキャナーシステム「TDOT 7 GREEN」を開発した。水に吸収されにくいグリーンレーザーを照射することで、地上から水面下までの地形をシームレスに3Dで可視化する。

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 アミューズワンセルフは「第6回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO 2024)」(会期:2024年5月22〜24日、幕張メッセ)で、陸域や浅水域で使えるグリーンレーザースキャナーシステム「TDOT 7 GREEN」をはじめとするレーザースキャナーやドローンをブース展示した。

産業用ドローン「GLOW.L」に搭載したグリーンレーザースキャナーシステム「TDOT 7 GREEN」
産業用ドローン「GLOW.L」と組み合わせたグリーンレーザースキャナーシステム「TDOT 7 GREEN」 筆者撮影

 TDOT 7 GREEN(ティードット セブン グリーン)は、2024年3月に発表した水陸両用のドローン測量システムだ。水に吸収されにくいグリーンレーザー(レーザー波長532ナノメートル)を照射して、街や山、森だけでなく、河川や沿岸の陸上部から水中の形状といった、地上から水面下までの地形をシームレスに3Dで可視化するなど、対象物全体の3D測量ができる。

 本体のサイズは250(幅)×135(高さ)×310(奥行き)ミリ、重さは3.5キロと軽量で長時間の安定した飛行を実現する。

 また、1秒間に数万回のレーザーの光を照射しながら、数十ミリの高精度な測量を実現するスペックを備えた。従来機と比較して、レーザーパワーを2倍、集光力を1.9倍、受光感度を2倍にアップデートし、計測スピードを167%向上した。

ALTALTALT グリーンレーザースキャナーシステム「TDOT 7 GREEN」

 カメラの視野角(FOV)は一般的には40度ほどのところ、広範囲をカバーする120度で、日常的な陸部の測量にも適しており、急斜面や構造物の側面なども効率よく確実に捉える。パルス(照射)レートは16万Hz、スキャンスピードは毎秒80ライン、エコー数は6。高解像度可視カメラ(12.4MP)を標準搭載し、高密度なカラー点群データを容易に作成できる。オプションでサーマルカメラも搭載可能だ。LTE通信機能を標準搭載しており、TDOT 7 GREENで自動計算した測量結果を、遠隔地にあるサーバにリアルタイムで転送する。

従来機「TDOT 3 GREEN」との比較。TDOT 7 GREENの方が地表面の点がより多く、より深い河床のデータが取得できているのが分かる
従来機「TDOT 3 GREEN」の計測結果との比較。TDOT 7 GREENの方が地表面の点がより多く、より深い水底のデータが取得できているのが分かる 出所:アミューズワンセルフWebサイト

 受光感度10%程度の対象物でも高度430メートルから測定できる性能を持ち、150メートル以下の通常運用高度内では対象物を確実に捉える。測深能力は高度50メートルで13.5メートル、高度15メートルでは16.8メートルといずれも10メートルを超える。

 なお、TDOTシリーズには、IMU(慣性計測装置)とGNSSを組み合わせたINS複合航法(慣性航法)を実装している。

ALTALT ハイブリッド型ドローン「GLOW.H」への搭載イメージ(左)、超高速レーザースキャナシステム「TDOT NIR-S」なども展示した(右)

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