スマホ型工事写真の撮影デバイス「蔵衛門Pix」第4世代を発売 価格は4万円以下:現場管理
ルクレは、工事写真の撮影専用デバイス「蔵衛門Pix」の第4世代機を発売した。クラウド上で共有された黒板を使って写真を撮るだけで、電子小黒板入りの撮影が簡単に完了する。
ルクレは工事写真の撮影専用機「蔵衛門Pix」の第4世代となる「KIX04」を2024年4月12日に発売した。顧客からの要望を受け、現場での普及を促進する価格は3万4800円(税別)に設定した。
6.5インチのコンパクトサイズで、気軽に持ち運び
建設業界では、時間外労働の上限規制(2024年問題)がスタートしたが、いまだ対策ができていない企業も多く、特に負担が大きい現場監督の労働時間の削減は喫緊の課題だった。
さらに2024年度には、1級建築施工管理技士の受験資格が緩和され、施工管理技士補として現場で働く新人も増える見込みだ。
こうした状況をあらかじめ見据え、ルクレは現場撮影に慣れていない工事メンバーへの分担ハードルを下げるように設計された撮影専用端末「蔵衛門Pix」を2021年に提供開始。第1世代から3年が経過し、今回の第4世代では、機能はそのままに新人や協力会社にも配布しやすい価格帯の4万円以下に抑えた。
第4世代は6.5インチのコンパクトサイズ設計で、クラウド上で共有された黒板を使って写真を撮ると、撮影後はリアルタイムで共有できる。トーク(チャット)機能により、質問や作業指示、確認などもどこにいても素早く伝達可能だ。メンバー登録は、アカウントの作成や設定も不要で、蔵衛門クラウドが発行するQRコードの読み取りのみで完了するので、デジカメ感覚で端末を作業員に手渡せる。
既に導入済みの企業からは「iPadはサイズが大きく撮影しにくく、iPhoneでは電池の消耗が早いうえ、電話しながら撮影できなかった。蔵衛門Pixはアカウント不要な専用端末なので手間がかからず便利だ」などの好意的な意見が寄せられたという。
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