ドローンで取得した画像から3D点群/3Dモデルを自動生成、AIアプリ開発プラットフォームの新機能:製品動向
センシンロボティクスは、スマートデバイスやドローンなどで取得した画像から3D点群/3Dモデルを自動で生成する「SENSYN CORE Mapper」を、AIアプリケーション開発プラットフォーム「SENSYN CORE」に追加した。
センシンロボティクスは2024年4月25日、スマートデバイスやドローンなどで取得した画像から3D点群/3Dモデルを自動で生成し、AI解析などに活用できる「SENSYN CORE Mapper」の提供を開始したと発表した。
SENSYN CORE Mapperは、ロボット制御やデータ管理、AI解析などの機能を搭載したAIアプリケーション開発プラットフォーム「SENSYN CORE」の追加機能。SENSYN COREは、認識/予測/生成から成るAIモデル「SENSYN AI」と、収集したデータの蓄積/管理と3D化などのデータ処理を行う「SENSYN Data」、データ収集デバイスを制御する「SENSYN Edge」の3つのソフトウェアコンポーネントで構成される。
SENSYN CORE Mapperは、現場で撮影した複数の画像をデータ管理機能を持つ「SENSYN CORE Datastore」にアップロードすると、自動的に3D点群/3Dモデル/オルソ画像を生成する。生成処理から各種モデルの操作までクラウド上で完結するため、一般的な業務用PCでも作業可能で、データ共有もスムーズに行える。
生成した3D点群や3Dモデルは、建設現場の基礎出来形や土量の計測といったさまざまな計測業務を始め、現場管理、実際の現場状況を考慮したドローンの航路設計などに活用できる。
また、SENSYN CORE内の「SENSYN CORE Connect」を使用すると、複数のデバイスで取得した画像を連携し、自動的にモデル作成を行うように構成可能だ。ドローンの自動運用と組み合わせて、ヤード測量の自動化や現場俯瞰画像の更新などの現場業務を自動化する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 産業動向:千代田化工建設とセンシンロボティクスが業務提携 plantOSとロボット、AIを融合
千代田化工建設は、センシンロボティクスと、プラントなどインフラ保存でAIやロボット、ドローン活用を目的に資本業務提携を締結した。 - ドローン:屋内ドローン自律飛行を可能にする「BIM×Drone」専用機体を開発、アクティオら3社
アクティオは、竹中工務店やセンシンロボティクスとともに開発してきた、ドローンの屋内自律飛行システム「BIM×Drone」の専用機体を使用した技術検証サービスをスタートさせた。 - ロボット:ロボットをゲームコントローラーで遠隔操作するUI「RemoteBase」、竹中工務店の施工現場に導入
センシンロボティクスが提供するロボットの遠隔操作ソリューション「RemoteBase」が、竹中工務店の施工現場で導入された。RemoteBaseは、さまざまなロボットを同一のインタフェースでゲームコントローラーにより操作できるシステム。 - ドローン:センシンロボティクスの「ドローン太陽光パネル点検」が旭電業に採用
センシンロボティクスのドローンを使った太陽光パネル点検アプリケーション「SOLAR Check」が旭電業に採用され、点検時間の短縮に役立っている。 - ドローン:風力発電のブレード点検アプリ「BLADE Check」にプロ向けドローン「Airpeak」が対応
センシンロボティクスの風力発電設備ブレード点検アプリケーション「BLADE Check」に、ソニーグループ製ドローン機体「Airpeak」が対応機種として加わった。 - ドローン:シールドトンネル坑内巡視点検で自律飛行型ドローンの実証実験
センシンロボティクスは、清水建設と共同で建設中のシールドトンネル坑内における巡視点検業務に自律飛行型ドローンを活用する実証実験を実施。GNSSが受信できないトンネル坑内でも安定したドローンの自律飛行を実現、稼働中の現場でも点検業務に活用できるという。 - ドローン:ドローンとAI解析で道路や駐車場の“混雑度を見える化” 竹中工務店が万博工事に向け実証
竹中工務店は、自律飛行するドローンの空撮画像をリアルタイムにAI解析することで、道路や駐車スペースの車両台数を判定し、データ連携による混雑度見える化の実証実験を行った。 - ドローン:センシンロボティクスがドローンを活用した配管点検データの取得技術を開発、ENEOSの川崎製油所に導入
ENEOSとセンシンロボティクスは、自動航行ドローンを活用した配管点検データ取得技術を共同で開発し、ENEOSの川崎製油所に導入した。今後は、点検業務のDX実現を目指し、2024年3月末までにENEOSの全国77製油所に適用していく。 - ドローン:センシンロボティクスが送電線のドローン点検アプリ「POWER GRID Check」に、画角調整とスペーサ専用の撮影モードを実装
センシンロボティクスは、ドローンを活用した送電設備点検アプリケーション「POWER GRID Check」に、送電線(架空地線/電力線)をカメラが自動追跡する撮影モードと、スペーサ向けの撮影飛行モードを追加。さらに、中部電力パワーグリッドのノウハウをベースに開発した機能を加え、ユーザビリティも改善した。 - ドローン:“AI自律飛行”で建設特化のSkydio製ドローンは何が革新的なのか?センシンロボティクスとの実証から探る
AIによる自律飛行で、建設ドローンの可能性を広げているSkydio――。Skydioのドローンは、従来のマニュアル操作の機体と異なり、人の技量に頼らず、非GPS環境下で自律飛行して3Dモデルを作成できるため、ドローン業務の工程全体が効率化される。