国産BIMソフトウェア「GLOOBE」最新版を5月発売、躯体計画/仮設計画機能を強化:BIM
福井コンピュータアーキテクトは、国産BIM建築設計・施工支援システム「GLOOBE」シリーズの最新版「GLOOBE 2024」をリリースする。
福井コンピュータアーキテクトは、国産BIM建築設計・施工支援システム「GLOOBE(グローブ)」シリーズの最新版「GLOOBE 2024」を、2024年5月15日にリリースする。施工支援プログラムでは躯体計画/仮設計画機能を強化し、作業時間の短縮や積算精度向上によるコスト削減を図ることで、適正工期の実現と生産性向上を支援する。
GLOOBE 2024シリーズのうち、仮設/土工の施工支援プログラム「GLOOBE Construction(コンストラクション)」では、寸法や記号の自動調整による文字重なりの軽減や、階複写時の梁/スラブ自動追従や水勾配の入力対応などにより、躯体図/躯体モデル作成を効率化。躯体図の作成と積算処理について、作業時間を従来版との比較で約40%短縮した。
同時に、仮設計画機能も強化した。足場の内側/外側基準の選択や水平/垂直方向への一括入力/削除などにより、88条申請図面の作成も省力化する。 また、国内8社(アサヒ産業、アルインコ、信和、杉孝、ダイサン 、タカミヤ、東阪工業、日建リース工業)の足場マスタをダウンロードして正確な仮設モデルを簡単に作成できる機能も備えた。
BIM建築設計支援プログラムの「GLOOBE Architect(アーキテクト)」は、2023年4月1日施行の建築基準法改正に基づいて法規機能を強化し、「階数に応じて要求される耐火性能基準の合理化」に合わせた耐火性能の拡張に加え、容積率不算入対象区分を追加し、建築確認申請書の様式変更に対応した。
また、RVT形式ファイルの入出力が可能になり、AutodeskのBIMソフトRevitを利用する取引先ともスムーズに連携できる。さらに、業界標準のIFC4への対応で、他のBIMソフトウェアとの高い互換性を実現した。2024年7月にはマルチデバイス対応の新たなWebビュワー「(仮称)GLViewer」をリリース予定で、OSやデバイスを問わずさまざまな状況でBIMデータの確認、共有を図ることで、施工現場の可視化を支援する。なお、 主なプログラムと価格は以下の通り。
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