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“空き家リノベを3Dビジュアライゼーションで体感”、福井コンピュータアーキテクトが専用サイト公開:空き家対策
福井コンピュータアーキテクトは、福井県あわら市との官民連携による空き家物件サイト「空き家メタバンク」を一般公開した。空き家メタバンクは、官民連携で空き家の購入・リノベーションを訴求するWebサイトとなっている。
福井コンピュータアーキテクトは2023年10月10日、福井県あわら市との官民連携による空き家物件サイト「空き家メタバンク」を一般公開した。
あわら市地元企業とのリノベーションマッチング強化
空き家メタバンクは、国土交通省「令和5(2023)年度空き家対策モデル事業」に採択されている。空き家メタバンクは、空き家の購入からリノベーションまでワンストップで検討できる物件サイトだ。これまで蓄積してきた3DCADの技術を生かして、自治体や空き家所有者、仲介業者、改修業者、購入希望者の橋渡しを担う。
Webサイト上では、空き家情報バンク登録物件の一部のリノベーションイメージや3Dモデルを公開。あわら市に実在する空き家物件を3Dモデルで確認したり、空き家のリノベーションイメージを360度パノラマパースで体感したりできる。具体的な空間イメージが把握することで、利用者の空き家購入意欲を高めることにつながる。さらに、AIチャットボットによる空き家のQ&Aや移住者インタビュー、市の魅力や空き家優遇制度紹介など、空き家の購入・移住に関するさまざまな情報を提供する。
また、あわら市内の建設会社と協業し、空き家のリノベーション案デザインを策定した。サイトを介し、リノベーション委託先候補としてマッチングすることで地元経済の活性化を図る。空き家メタバンクはPCやタブレット、スマートフォンなどから無償で利用可能だ。
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