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AIで現場の作業量やプロセスを可視化/分析、NEC:現場管理
NECは、AIを活用した現場の業務や作業状況の可視化/分析サービスを開始する。2024年度中には、取得したデータを利用して、業務プロセスマイニングや最適化シミュレーションができるシステム/サービスの拡充を目指す。
NECは2024年3月25日、AIを活用して現場の業務や作業状況を把握し、レポートする「NECデジタルツインソリューション現場可視化/分析サービス」の販売を開始する。
新サービスでは、建設現場や製造工場などの人が働く特定の空間に、AIを搭載した機器を設置してデータを取得。このデータを基に、作業の量やプロセス、時間帯別の観点で作業状況を可視化してレポーティングまで行う。
2024年度中には、取得したデータを利用して、業務プロセスマイニングや最適化シミュレーションができるシステム/サービスの拡充を目指す。
現場業務を見える化から分析レポート作成までの一連の作業を支援
新サービスは、NECのAI技術である行動解析技術と人物照合技術を組み込んだ映像処理能力の高いハードウェアと、分析用ソフトウェア、現場撮影用カメラなどをパッケージ化したシステムだ。カメラで撮影した長時間の映像データを基に作業状況を分析する。
サービスの提供により、業務のボトルネック解消、人員配置や業務プロセス最適化を支援する。
販売価格は、記録用カメラ2台、処理用コンピュータ、ストレージ、機材設置、分析レポーティング費も合わせて500万円(税別)から。レポーティング費には、専門家による映像ログの分析と課題抽出、レポートの作成/報告も含まれる。NECは今後3年で4億円の売上を目指す。
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