パナソニック 空質空調社、大阪・梅田に空質空調設備のAI/クラウド開発に向けた新拠点を開設:BAS(2/2 ページ)
パナソニック 空質空調社は、空調機器へのIoTやクラウド、AIの活用強化に向けて大阪・梅田に新拠点をオープンした。AI/クラウドなどの知見を持つ人材を集約し、新技術を活用した空調機器導入後のサービスメニューの拡充に力を入れる。
多様な働き方を可能にする快適なオフィス空間で、100人規模のIT人材確保
オフィス内には、多様な人材が働けるように、イノベーションを生むコミュニケーションがしやすい環境を整備した。エントランス近くにはカフェエリアを設置して、コーヒーメーカーなどがあるキッチンスペースを設け、リラックスした環境で社内外の人々と会話ができる。天井はスケルトン仕様で、パナソニック製品のジアイーノなど、空質空調関連機器を設置し、AI/クラウド開発の検証機器としても活用する。
他にも、66インチのディスプレイを活用して、メンバー間の情報共有などが行えるミーティングエリアや9階からの眺望が見られるように座席を配置して気分転換を行えるリラックスエリアなど、社員が自身の働きやすい環境を選べるオフィス空間を構築している。
社員にはさまざまな働き方を認め、リモートワークを基本に、全国からどこでも勤務できる体制を整備している。こうした対応の背景として、記者会見に登壇したソリューション・エンジニアリング事業本部 ソリューション事業開発センター センター長 高崎真一氏は、「顧客に価値を素早く提供できる体制の構築に向け、AI/クラウド人材やカスタマーサクセス人材の採用強化が必要だ。募集の裾野を広げるため、利便性が高くどこからでも勤務可能な環境を整えた」と説明する。
今後は、認知を広げるウェビナーを開催するなどして、採用活動を本格化する。2025年までに100人規模のAI/クラウド人材などを採用する数値目標を掲げ、リソース強化を図る考えだ。
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