パナソニック 空質空調社、大阪・梅田に空質空調設備のAI/クラウド開発に向けた新拠点を開設:BAS(1/2 ページ)
パナソニック 空質空調社は、空調機器へのIoTやクラウド、AIの活用強化に向けて大阪・梅田に新拠点をオープンした。AI/クラウドなどの知見を持つ人材を集約し、新技術を活用した空調機器導入後のサービスメニューの拡充に力を入れる。
パナソニック 空質空調社は2023年5月8日、空調機器へのAI/クラウド技術を活用したソリューション事業開発に特化した新拠点を大阪・梅田にオープンした。人材を集約化させることで、空質空調設備での新技術を活用したサービスの強化を目指す。
2023年4月28日に開かれた記者会見で登壇したパナソニック 空質空調社 常務 右近貞治氏は、「新拠点では顧客との窓口を一本化し、顧客付加価値の最大化に取り組む」と意気込みを話した。
新拠点「SOLUTIONS GATE OSAKA UMEDA」が果たす機能
新拠点の名称は「SOLUTIONS GATE OSAKA UMEDA」。大阪市北区のJR「梅田」駅の至近に位置するヒルトンプラザウエストタワー9階に設け、AI/クラウドに関する技術の人材をクラウドソリューション・エンジニアリング事業本部として集約化する。
近年の空質空調機器は、製品機能の向上だけでなく、AI/クラウドを活用した効率化がトレンドとなっている。これまでの同社の設備機器に対するクラウドサービスは、遠隔点検や消費エネルギーの可視化など、製品機器に付加価値を与えるものをメインに構成していた。
今回の部門集約化で、さまざまなIoTデータを収集/分析し、機器の運転状況の可視化や遠隔操作などの技術開発、AIを活用した省エネ制御といった設備導入後のライフタイムバリューを最大化するサービスに注力する。
オフィスには「カスタマーサクセス部」を新設。これまでのデータ分析やAI技術のノウハウを生かし、顧客に対して機器の最適化やAI制御などを提案する役割を担う。提案から保守メンテナンス、機器の更新まで顧客との長期的な関係を構築し、事業の拡大を目指す。
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