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日建設計が社内外の未来共創情報プラットフォームWebアプリ「Future Platform」を開発スマートビル

日建設計は、社内外で未来を共創するための情報プラットフォーム「Future Platform」を開発した。脱炭素やウェルビーイングなど未来の社会課題解決を見据えた先端テクノロジーを集約し、建築計画のディスカッションを深化させることに役立てる。

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 日建設計は2023年4月7日、未来共創の情報プラットフォームWebアプリ「Future Platform」を開発し、同日より社外のトライアル利用を開始したと発表した。

未来の社会課題を考慮して、都市や建築を企画する議論の土台に

共創コミュニケーションのイメージ
共創コミュニケーションのイメージ 出典:日建設計プレスリリース

 2050年のカーボンニュートラル社会実現に向けたサステナビリティの重要性が高まっており、日建グループが携わる都市や建築の領域でも長寿命化が求められている。完成後も長期にわたって社会に影響をもたらす都市や建築のプロジェクトは、企画段階から竣工まで10年以上にわたるものも多いことから、プロジェクトのスタート時から完成後も見据えた未来の社会の動きを予測し、企画することが非常に重要となる。

 ところが、さまざまな情報が氾濫(はんらん)する昨今、未来を構成する技術の萌芽を収集し、包括的に把握しつつ関連付けるには多大な労力が必要となる。

 日建設計では、複雑化する社会問題の解決方法を外部の識者とともに共創して模索してる中で、未来の情報まで含めて一元的に集約し、直感的にユーザーが求める関係性や目標到達への筋道を検討できるツールの必要性を強く実感したという。こうした背景から開発したのが、トライアル利用を開始するFuture Platformであり、現在はもちろん、未来に起こる社会課題まで見据え、解決に向けて活用できる先端的取り組みやテクノロジーのデータベースとなる。

 Future Platformでは、建築業界内外の先端的取り組みやテクノロジーの関係をマップなどの多彩な形式で表示。時間軸で3D表示されたTime Mapでは、クリックした年数までに実現予定のテクノロジーや社会の動きを網羅的に把握できる。目標を示すFor SDGs Mapでは、ゴールのアイコンをクリックすると、目標を支えてくれるテクノロジーを示す。

Future Platformの利用イメージ(For Time Map)
Future Platformの利用イメージ(For Time Map) 出典:日建設計プレスリリース
Future Platformの利用イメージ(For SDGs Map)
Future Platformの利用イメージ(For SDGs Map) 出典:日建設計プレスリリース

 関係性を表したRelation Mapでは、ネーチャー、メカニカル、デジタルの3つと対象サイズによる同心円の座標軸で、計画する事業の周辺技術やまだコラボレーションしていない異分野の取り組みを可視化する。五十音順に表示されるAlphabetical Mapは、全てのまたはキーワード検索した各種テクノロジーを整列させる機能を搭載している。

Relation Mapの画面
Relation Mapの画面 出典:日建設計プレスリリース
Alphabetical Mapの画面
Alphabetical Mapの画面 出典:日建設計プレスリリース

 ユーザーがカスタマイズ可能なMy Project Mapでは、興味のある取り組みやテクノロジーを登録し、自由にレイアウトしながら、ブレインストーミングに役立てられる。サムネイルをクリックして表示されるDetail Mapでは、一般名称や貢献し得る目標、イメージ、解説、関連リンクといった先端テクノロジーや取り組みの詳細情報を確認。サムネイル表示された個々のテクノロジーや取り組みは、それぞれのMap上で動き回り、誰でも楽しみながら操作し、情報を一覧化して直感的に把握できるという。

My Project Mapの画面
My Project Mapの画面 出典:日建設計プレスリリース
Detail Mapの画面
Detail Mapの画面 出典:日建設計プレスリリース

 Future Platformは、2021年9月から日建設計社内で試験運用を開始し、特に事業計画初期のワークショップやブレインストーミングで利用している。これまでの文字による情報集約とは異なり、多角的でクリエイティブな未来の議論に最適で、目標や方法の具体化に効果を発揮した。

 今後、日建設計では本ツールを利用した新しい地方創生や学校教育プログラムなどを検討している。脱炭素やウェルビーイング、エアーモビリティといった社会的ニーズを長期的視野で見据え、社内外を問わない共創のプラットフォームとしてさらに改良していく。

コミュニケーションツールとしてFuture Platformを使った社内ワークショップ
コミュニケーションツールとしてFuture Platformを使った社内ワークショップ 出典:日建設計プレスリリース

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