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発電マンの“石綿含む屋根を壊さず”太陽光発電パネルを設置する新工法:省エネ
発電マンは、アスベストを含む古いスレート屋根を壊さず、太陽光発電パネルを設置できる新工法「発電マンNH工法」を開発した。
発電マンは2023年4月5日、改修工事が高額となるアスベストを含む古いスレート屋根を壊さずに、太陽光発電パネルを設置する新工法「発電マンNH工法」を開発したと発表した。
古い屋根を特殊な樹脂で固めて、太陽光パネルを設置
2003年創業の発電マンは、住宅用から産業用、近年は営農型(ソーラーシェアリング)でも多くの実績がある発電設備の設計・施工を担う企業。
これまでエネルギー価格の高騰により、電気代が急上昇する社会問題などを受け、空きスペースを活用し、太陽光パネルで自家発電することを検討する企業は多くあるが、屋根が古くパネルを設置できない事例が多数あった。
そのため発電マンでは、問題を解決すべく研究を重ね、屋根を壊さず穴もあけずに太陽光発電パネルを設置する発電マンNH工法を開発するに至った。
発電マンNH工法は、古い屋根を特殊な樹脂で固め、その上に太陽光パネルを設置する。特に、高額な改修費用を必要だったアスベストを含む屋根にも適用できるのが特長となっている。長期にわたって再利用も可能なため、電気代高騰や脱炭素経営に必須となる太陽光発電の設置の可能性を大幅に広げる技術として注目を集めている。
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