山形県朝日町「空気神社」とのコラボで、美しい空気を次世代に引き続くパナソニック空質空調社：空気質（1/3 ページ）

パナソニック空質空調社が、日本一きれいな空気を誇る山形県朝日町「空気神社」とのともに、空気の大切さを次世代に伝える取り組みに着手するプロジェクトを開始すると発表した。「空気から、未来を変える。」をブランドスローガンに掲げるパナソニックが見据える未来の空気質の在り方を取材した。

[加藤泰朗，BUILT] PC用表示関連情報

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思いを同じくする空質空調社と空気神社のコラボプロジェクト始動

　パナソニック空質空調社（以下、空質空調社）は2023年2月27日、パナソニック東京汐留ビル内で開催された記者発表会で、山形県朝日町の「空気神社」とともに空気の大切さを発信するコラボレーションプロジェクトを始動すると発表した。山形県は、4年連続でPM2.5（微小粒子状物質）濃度が最良の都道府県。空気神社は、山形県中央部に位置する朝日町が1990年に建立した、世界で唯一の空気に感謝して祀る、宗教性のない環境モニュメントだ。

山形県朝日町の「空気神社」。地表は5m×5mのステンレス鏡板で覆われ、地下（深さ3m）には4本の柱で支えられた神殿空間がある。ステンレス鏡に映る空の色や風に揺れる樹木の様子と、地下空間に反響する音で空気を感じ取れる構造となっている　提供：パナソニック空質空調社、朝日町

　プロジェクトは、2022年11月に空質空調社と空気神社が発表したコラボレーションを具体化したもの。記者発表会に登壇したパナソニック空質空調社社長道浦正治氏は「健康のためには良い空気が不可欠だという共通の考えをもつ当社と朝日町とのコラボレーションを通じて、綺麗（きれい）な空気や自然を守り、それらを次世代に引き継ぐことを目指す」と意気込みを語った。

パナソニック空質空調社社長道浦正治氏　提供：パナソニック空質空調社、朝日町

3つの取り組みで綺麗な空気の大切さを次世代に伝える

　プロジェクトでは、空気をキーワードにした3つの取り組みを推進する。

　1つ目の取り組みは、空気神社が、朝日町の目指す「環境の町」の世界的シンボルとなるように、パナソニックがトータルでサポートすること。

　具体的なサポート内容について、パナソニック空質空調社副社長でパナソニックエコシステムズ代表取締役社長の小笠原卓氏は、「空気神社の近隣にソーラーパネルと蓄電池を整備し、ゼロエネルギーの実現。空気神社本殿内に次亜塩素酸空間除菌脱臭器『ジアイーノ』を設置し、安全・安心な空気を提供する。さらに、神殿のライトアップ用に星空に優しい光害対策型LED照明の導入の3つの施策を展開する」と説明した。