光熱費高騰に不安――冬の住まいの悩みに関する実態調査結果:調査レポート
カシワバラ・コーポレーションは、冬の住まいの悩みに関する実態調査結果を発表した。冬の住まいの悩みでは、「光熱費の高さ」や「室内の寒さ」が多く挙がっている。また、近年の冬の光熱費高騰に対して不安を感じている層も多く存在した。
カシワバラ・コーポレーションは2023年1月、冬の住まいの悩みに関する実態調査結果を発表した。
同調査は、シグナルリサーチが2022年12月10〜11日にかけてインターネットにて実施したもの。20〜69歳の男女600人を対象としている。
冬の住まいの悩みでは、1位が「光熱費の高さ」(43.2%)となった。次いで「室内の寒さ」(32.2%)が挙がっている。
築年数別では、築40年以上住宅に住む81.1%の人が悩みを抱えているのに対し、築年数3年未満では67.7%となった。築年数が長い住宅ほど、悩みの原因となる傾向が伺える。
「近年の冬の光熱費高騰に対して不安を感じていますか」という質問には、75.1%が「不安を感じている」「やや不安を感じている」と回答した。
一方で、省エネリフォーム経験のない523人に「現在光熱費が高騰していますが、省エネリフォームへの関心度が高まりましたか」という質問をしたところ、45.1%が「そう思う」「ややそう思う」と回答している。
省エネリフォーム経験者77人に対して家計への節約効果を尋ねたところ、83.1%が「実感している」「やや実感している」と回答した。
省エネリフォームは、マンションでも施工可能だ。一方で、マンションなどの集合住宅に居住する268人に「マンション住まいでも省エネリフォームができることを知っているか」という質問をしたところ、76.5%が「知らなかった」と回答した。
冬の住まいの悩みに対して対策していないと回答した260人に「対策をしていない理由」を質問したところ、「費用がかかるから」という回答が55.0%に上った。一方で、600人に対して省エネリフォームに関する補助金があることを知っていましたか」と質問したところ、74.3%が「知らなかった」と回答している。
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