東京都青梅市で延べ13.7万m2のマルチテナント型物流施設が着工、大和ハウス:リテール&ロジスティクス
大和ハウス工業は、東京都青梅市で開発を進めていた大型マルチテナント型物流施設「DPL青梅」が2022年9月13日に着工したことを公表した。DPL青梅は、関越自動車道や中央自動車道へのアクセスが容易な場所に立地する見込みで、首都圏全域だけでなく、東海地方や甲信越地方などへの配送拠点としても優れる。
大和ハウス工業は、東京都青梅市で開発を進めていた大型マルチテナント型物流施設「DPL青梅」が2022年9月13日に着工したことを同月30日に発表した。
JR青梅線「小作駅」からバスで約8分
開発地は、圏央道「青梅インターチェンジ(IC)」から約1.5キロ(車で約5分)の場所にあり、関越自動車道「鶴ヶ島ジャンクション(JCT)」から約21キロ(車で約20分)のエリアに位置し、中央自動車道「八王子JCT」から約22キロ(車で約20分)と、首都圏全域だけでなく、東海地方や甲信越地方などへの配送拠点としても適している。
加えて、JR青梅線「小作駅」からバスで約8分と、公共交通機関を利用したアクセスにも優れ、周辺は住宅地となっているため職住近接の立地となっている。
DPL青梅は、免震構造のRC造(一部S造)地上5階建てで、最大10社のテナント企業が入居可能な大型マルチテナント型物流施設となる。建物には、各フロアに直接アクセスできるダブルランプウェイを採用し、1フロアにつき50台分のトラックバースを備えることで、効率的な物流オペレーションを実現する。さらに、各区画には事務所を設けられ、テナント企業の多様なニーズに応じる。
倉庫部分の床荷重は1平方メートル当たり1.5トンで、梁(はり)下有効高さは5.5メートル。共用部には、ラウンジや園庭付きの保育施設などを配置し、テナント企業の従業員が働きやすい環境を整える。敷地内には、今回の施設で約760人の従業員が雇用されることを想定し、普通乗用車約380台分の駐車場やバイク約55台分と自転車約150台分の駐輪場を用意する。
BCP対策に関しては、免震システムを導入し、地震発生時の揺れを抑制することで、荷物や設備へのダメージを最小限に抑えるとともに、上層階の荷崩れを防ぎ、短時間での事業再開を後押しする見込みだ。
DPL青梅の概要
DPL青梅は、免震構造のRC造(一部S造)地上5階建てで、延べ床面積は13万7708.78平方メートル。所在地は東京都青梅市新町6丁目16‐2で、敷地面積は5万8006.07平方メートル。設計・施工は大林組が担当し、着工日は2022年9月13日で、竣工は2024年4月30日、入居は2024年5月1日を予定している。
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