東京建物は2019年6月26日、物流施設開発の初弾として埼玉県久喜市で「(仮称)久喜物流施設プロジェクト」に着工したことを明らかにした。さらに第2弾で、神奈川県綾瀬市に新たな事業用地を確保した。
首都圏で2つの物流施設プロジェクトが始動
久喜市での物流施設建設プロジェクトでは、2018年に用地を取得。2019年5月に地鎮祭を執り行い、2020年6月の竣工を目指し新築工事に着手した。
東北自動車道「久喜IC」や圏央道「白岡菖蒲IC」の両線が利用できる高い配送ポテンシャルの立地で、約2500〜1万9600坪の多様な規模のテナントニーズに応えるフロアプランとなっている。館内にはカフェテリアをはじめ、従業員目線のアメニティー機能を充実させる。
施設の規模は鉄骨造・地上4階建て、延べ床面積は約7万700平方メートル。敷地面積は約3万3100平方メートル。設計・施工は鴻池組が担当する。
一方、「(仮称)綾瀬物流施設プロジェクト」の計画地は、近年人口集積地への好アクセスを生かした地域配送拠点としての評価が高まる神奈川県の内陸エリアにあたり、物流施設自体の供給量・テナント需要ともに高水準で推移しているという。
施設の規模は、地上4階建て、延べ床面積は約2万3800平方メートルの見通し。敷地面積は約1万1700平方メートル。設計・施工は現段階で未定。開業は2021年夏ごろ。
東京建物では、引き続き堅調に推移している物流マーケットの状況を踏まえ、CRE戦略における物流施設の開発メニューを充実させ、配送ニーズの強い立地を厳選して物流施設の開発を強化させていくとしている。
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