神奈川県で延べ2.6万m2の物流施設が着工、中央日本土地建物が物流施設開発事業へ参入:リテール&ロジスティクス
中央日本土地建物グループは、子会社の中央日本土地建物が神奈川県厚木市上依知3031で開発を進めていた物流施設「LOGIWITH厚木」が2022年5月に着工したことを公表した。同社は、LOGIWITH厚木の開発を皮切りに、物流施設開発事業へ本格的に参入する。
中央日本土地建物グループは、子会社の中央日本土地建物が神奈川県厚木市上依知3031で開発を進めていた物流施設「LOGIWITH厚木」が2022年5月に着工したことを同月30日に発表した。
東京都八王子市と千葉県習志野市で物流施設用地を取得済み
開発地は、圏央道「相模原愛川インターチェンジ(IC)」から3.2キロの場所にあり、24時間操業が可能な神奈川県内陸工業団地の中心部に位置する他、神奈川中央交通「中二丁目」バス停に隣接しており、通勤利便性に優れる。さらに、周辺は「中津原台地」の中にあり、洪水、浸水、液状化リスクが低く、BCPの観点からも安全性が高い。
LOGIWITH厚木は、S造/SRC造地上5階建てで、最上階の5階は柱間隔20メートルのスパンにより、フレキシブルなレイアウトを実現する。加えて、各フロアの梁(はり)下天井高は5.5メートルで、床荷重は1平方メートル当たり1.5トンを確保し、屋根にはソーラーパネルを設置する予定だ。なお、1階を除き、1フロア5000平方メートル以上の区画割りとする見込みだ。
建物の駐車場は、高床トラックバース用が22台分(一部ドックレベラー対応)と一般車両用94台分、駐輪場は40台分。
中央日本土地建物は、LOGIWITH厚木の開発を皮切りに、物流施設開発事業へ本格的に参入する。2022年6月初旬には愛知県一宮市で物流施設の開発に着手するだけでなく、東京都八王子市と千葉県習志野市で物流施設用地を取得済みで、今後さらに物流施設の開発を加速していく見通しだ。今後開発する物流施設は、原則として「LOGIWITH」ブランドとしてシリーズ展開していく。
LOGIWITHの名称は、「物流」を表す「LOGI」と、「ともに」を意味する「WITH」を掛け合わせ、施設を利用される企業のニーズに寄り添った施設計画・運用を実施していく姿勢を表現している。
LOGIWITH厚木の概要
LOGIWITH厚木は、S造/SRC造地上5階建てで、延べ床面積は2万6708.80平方メートル。所在地は神奈川県厚木市上依知3031(住居表示)で、敷地面積は1万3124.13平方メートル。用途地域は工業専用地域で、アクセスはJR相模線「海老名」駅からバスにより神奈川中央交通「中二丁目」バス停を介して徒歩1分。設計・監理は中央日本土地建物と佐藤工業が担当し、施工は佐藤工業が担い、着 工は2022年5月で、竣工2023年5月末を予定している。
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