茨城県稲敷郡で延べ3.6万m2の物流施設が着工、大和ハウス工業:プロジェクト
大和ハウス工業は、茨城県内で、マルチテナント型物流施設「DPLつくば阿見I-A」やBTS型物流施設「Dプロジェクトつくば谷田部」など、合計8棟・総延床面積約33万平方メートルの物流施設を開発してきた。同社はこのほど、茨城県で9棟目となる物流施設「DPLつくば阿見II」の開発に着手した。
大和ハウス工業は、茨城県稲敷郡阿見町で、物流施設「DPLつくば阿見II」が2021年7月10日に着工したことを発表した。
阿見東インターチェンジから車で約1分
DPLつくば阿見IIは、大和ハウス工業が茨城県稲敷郡阿見町で開発したマルチテナント型物流施設「DPLつくば阿見I-A」と「DPLつくば阿見I-B」に近接する。計画地は、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「阿見東インターチェンジ」から車で約1分の場所にあり、常磐自動車道や東北自動車道にアクセスしやすく、交通利便性に優れたエリアに位置している。さらに、東京都心部まで約70キロで、成田国際空港まで約40キロと国内外への配送に適した立地だ。
周辺には、「福田工業団地」や「筑波南桂工業団地」などの工業団地もあり、工場が集積している。
DPLつくば阿見IIの概要
DPLつくば阿見IIは、S造平屋建てで、延べ床面積は3万6940.25平方メートル。所在地は茨城県稲敷郡阿見町よしわら5丁目5−1で、敷地面積は6万7797.05平方メートル。設計・施工は大和ハウス工業が担当し、竣工は2022年5月31日で、入居は2022年6月1日を予定している。
大和ハウス工業の物流施設事業
大和ハウス工業の建築事業は、1955年の創業後、工業化建築のパイオニアとして製造施設、医療・介護施設、オフィスなどさまざまな事業用建築を手掛けるとともに、これまで物流施設については累計3000棟以上を開発してきた。
2002年以降は、物流施設の設計・施工にとどまらず、物流最適地の提案から維持管理に至るまで、顧客の事業スキームに合わせた専用の物流施設をコーディネートする独自の物流プロジェクト「Dプロジェクト」をスタートし、不動産や金融など各分野のパートナーと協力して、自社保有やノンアセット、不動産流動化といった物流不動産ソリューションを展開している。
Dプロジェクトでは、特定企業向けの物流倉庫であるオーダーメイド型のBTS(Build to Suit)型物流施設に加え、立地条件の良い場所に複数のテナントが入居可能で短期的な物流ニーズにも迅速に対応できるマルチテナント型を展開し、2021年3月31日時点で、全国にて293カ所・総延床面積約1011万平方メートルの物流施設を開発している。
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