検索
特集

従来機より速度や燃費を向上した諸岡のキャリアダンプ、荷台に耐摩耗「HARDOX」採用第4回 建設・測量生産性向上展(2/2 ページ)

諸岡は、従来機と比較して、CO2の排出量削減や燃費の向上、最高速度をアップさせたキャリアダンプ「MST 110C」と「MST 110CR」を年内にも発売する。

Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

従来機と比較して走行速度を18%アップ

――MST 110CRとMST 110Cの違い

村中氏 MST 110CRは、車両上部の全旋回(360度回転)に対応するクルクルキャリアシリーズの1つで、MST 110Cと同様にオフロード法2014年基準に適合するカミンズ製の「QSB6.7エンジン」やオートデセル機能、HSTスピードモードを搭載しているだけでなく、荷台の素材にHARDOX、キャブの構造にROPS、電子制御ジョイスティックコントローラーも同じように採り入れている。


キャリアダンプ「MST 110CR」

キャリアダンプ「MST 110CR」のキャブ

キャリアダンプ「MST 110CR」のキャブの電子制御ジョイスティックコントローラー

 さらに、走行速度は18%、運転席右側の視界は70%とそれぞれの性能がアップ。バックカメラも標準装備することで死角を可視化し、運転時の安全性を高めている。

 以前は、車両の昇降に利用するステップの位置が影響して、車両の下部にオペレーターが入る際に、作業員が頭部をぶつけることがあったが、MST 110CRはステップを改良し、車両の下にもぐるときに衝突しにくくなっている。また、荷台のロック構造は、バータイプからピンタイプに変更し、ロックした状態で荷台を下ろしても、ピンタイプのロックのみが破損し機体が損傷しない。


キャリアダンプ「MST 110CR」の車両の昇降に利用するステップ

キャリアダンプ「MST 110CR」のピンタイプのロック

 ちなみにMST 110Cの運転質量は14.2トンで、最大積載量は11トン。サイズは3.54(幅)×3.16(高さ)×6.42(長さ)メートル。走行速度は、「高」モードで時速10.5キロ、「低」モードで時速7.5キロ。燃料タンク容量は266リットル。

 MST 110CRの運転質量は16トンで、最大積載量は11トン。サイズは3.65(幅)×3.28(高さ)×6(長さ)メートル。走行速度は、「高」モードで時速11.8キロ、「低」モードで時速7.6キロ。燃料タンク容量は300リットル。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る