東急不動産らが愛知県名古屋市で延べ35.5万m2のマルチテナント型物流施設を開発:リテール&ロジスティクス
東急不動産、ラサール不動産投資顧問、NIPPOは、3社が共同で計画を進めるマルチテナント型物流施設「ロジポート名古屋」の地鎮祭を2022年1月26日に行った。
東急不動産、ラサール不動産投資顧問、NIPPOは、3社が共同で開発を進めるマルチテナント型物流施設「ロジポート名古屋」が2022年2月1日に着工することを発表した。
「八田」駅から徒歩8分で通勤可能
開発地は、愛知県名古屋市中村区に位置し、「名古屋」駅から約4.8キロと名古屋市中心部に近接することから、大規模都市型物流センターとして希少性がある他、名古屋高速5号万場線「烏森インターチェンジ(IC)」から約2.2キロの場所にあるため、高速道路網へのアクセスにも優れ、東海エリア一円の広域配送拠点や首都圏と関西圏との中継拠点になりうる。
さらに、名古屋市営地下鉄東山線/JR関西本線/近鉄名古屋線「八田」駅から徒歩8分で通勤可能で、交通利便性も高く、雇用を確保しやすい。
ロジポート名古屋は、制震構造のRC造(一部S造)地上4階建てで、各階への着車を可能にするランプウェイを2基採用する。倉庫は床荷重が1平方メートル当たり1.5トンで、梁(はり)下天井有効高は5.5メートルを超え、柱スパンは10メートル以上を備えた汎用性の高い仕様を導入する見込みだ。
庫内は最小約2909.09平方メートルの分割利用や約16528〜3万3057平方メートルの専有部を使用した1フロアオペレーションにも対応可能。さらに、AIによる車両管制システムや電気自動車の充電スタンドを配備し、入居テナントに付加価値を提供する。
環境配慮に関しては、全館にLED照明を取り付け省エネ対策を図り、雨水再利用システムや太陽光発電設置による再生可能エネルギーを活用し、名古屋市の建築環境総合性能システム「CASBEE」で「Sランク」を取得する見込みだ。
BCP対策については、制震構造を採用した揺れに強い構造や浸水対策、72時間稼働の非常用発電機を設け、被災時に備えている。
建物は、地域に溶け込む優しいファサードや周辺の緑地化、敷地周囲の歩道とランニングロードの整備で、地域との親和性を演出する。
ロジポート名古屋の概要
ロジポート名古屋は、制震構造のRC造(一部S造)地上4階建てで、延べ床面積は35万5109.45平方メートル。所在地は愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1他(地番)で、敷地面積は15万7042.27平方メートル。設計監理監修は日立建設設計が担当し、設計・施工は清水建設が担い、着工は2022年2月1日で、竣工は2023年7月31日を予定している。
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