千葉県流山市で延べ15.5万m2の次世代物流施設が竣工、日本GLP:プロジェクト(1/3 ページ)
日本GLPは、千葉県流山市で計画を進めていた物流施設「GLP ALFALINK 流山8」が竣工したことを公表した。
日本GLPは、千葉県流山市で開発を進める大規模物流施設「GLP ALFALINK 流山」の一部となる「GLP ALFALINK 流山8」が竣工したことを2021年9月16日に発表した。当日は、GLP ALFALINK 流山8で記者発表会と内覧会を開いた。
記者発表会では、日本GLP 代表取締役社長 帖佐義之氏がGLP ALFALINK 流山とGLP ALFALINK 流山8の概要を紹介し、GLP ALFALINK 流山8に物流拠点を設けた山九 常務執行役員ロジスティクス・ソリューション事業 本部長 國清嘉人氏やGBtechnology 代表取締役社長 黒瀬忠欣氏、佐川急便 取締役 栗和田武氏も登壇して入居した理由について説明した。
その後、内覧会を行い、GLP ALFALINK 流山8の敷地内に設置された広場「ALCO Park」や1階のカフェスペース「ALCOテラス」とシェアオフィス「ALCOワークスペース」、4階の倉庫、事務所、休憩所「ALCO Lounge」、屋上の展望デッキと非常用発電機を披露した。
物流ノウハウの集大成となる新ブランド「GLP ALFALINK」
GLP ALFALINK 流山は、GLP ALFALINK 流山1〜8といった8つの物流施設で構成される予定で、総延べ床面積は約92万平方メートル。GLP ALFALINK 流山1〜3は既に竣工しており、日本GLPは現在、GLP ALFALINK 流山4〜7の開発を進めており、全体の竣工は2023年を見込んでいる。
日本GLPの帖佐氏は、「GLP ALFALINK 流山は、当社が物流施設の開発で培ってきたノウハウの集大成として立ち上げたブランド“ALFALINK”の施設だ。ALFALINKでは、“Open Hub”“Integrated Chain”“Shared Solution”といった3つをコンセプトとしている。Open Hubでは、物流施設の機能や環境を可視化しPRに使えるようにして、テナントが従業員を確保しやすくする。加えて、建物の一部を周辺の住民に開放し憩いの場とし地域に好感をもたれる施設を目指す」と語った
さらに、「Integrated Chainでは、メーカーの製造から配送まで応じられるように物流施設の工場化に対応し、他の施設と連携し横持ちのコストも減らす。Shared Solutionでは、物流施設内に、人材派遣会社やマテハン機器のレンタル会社を招致して、入居テナントが人材を雇いやすくし、マテハン機器を借りやすい環境の構築も目標に掲げている。一例を挙げると、GLP ALFALINK 流山8では、人材派遣会社のSGフィルダーとバイトレが入居し、テナント企業の雇用を促進する」と補足した。
GLP ALFALINK 流山8に入居した理由
山九の國清氏は、「企業間の物流を主要事業とする当社がGLP ALFALINK 流山8の4階に配置された倉庫を借りた決め手は、建物が、空港や空港に近く、働く人を確保しやすい環境にあり、免振構造を導入していた点だ。今後は、取引のある電子メーカー用の倉庫として使用する。新規入居企業とのビジネスチャンスにも期待している」と話す。
GBtechnologyの黒瀬氏は、「当社は、中小サプライヤーのインターネット通販をサポートしている。GLP ALFALINK 流山8で入居した延べ床面積約1万3223平方メートルの倉庫は400社の中小サプライヤーとシェアし各社のインターネット通販を支援する」とコメントした。
佐川急便の栗和田氏は、「当社は、ALFALINKのコンセプトに賛同しGLP ALFALINK 流山8に入居した。今後は、建物内に荷物配送用のターミナルを整備し、入居企業の物流や佐川急便の倉庫として活用していく」と述べた。
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