調査リポート
在宅勤務と室内環境に関する意識調査を実施、半数がリビングダイニングで在宅勤務:産業動向(3/3 ページ)
旭化成建材と快適空間研究所は、2021年1〜2月に在宅勤務を経験した30〜59歳の男女を対象に、在宅勤務と室内環境に関する意識調査を実施した。リサーチの結果によれば、対象者の54.1%が「リビングダイニング」で主に在宅勤務をしていることが判明した。
プライベートと在宅勤務で望む距離は2m
「プライベートと在宅勤務で家族と同室で過ごす場合に望ましい距離」について0.5メートル刻みの条件で対象者に質問したところ、「2.0メートル」と答えた人は、プライベートと在宅勤務時ともに、全体の27.2%で最多となった。さらに、対象者の回答を分析すると、在宅勤務時は家族と離れ、プライベート家族と近い距離を希望している傾向がみられた。
また、「個室書斎」でのテレワークを望む対象者と「リビング・ダイニング」などの共有スペースで働くことを希望する対象者が、テレワーク時に求める家族との距離を比較すると、「個室書斎」派は「3.0メートル」と返答した人が最も多く、「共有スペース」派は「2.0メートル」と答えた人が最多となり、個室派は家族との距離を保つことを意識していることが判明した。
<調査の概要>
調査時期:2021年3月5〜9日
調査対象:1都3県に住み、既婚者で配偶者2人以上と同居し、2021年1〜2月に在宅勤務を経験した30〜59歳の男女1065人
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