在宅勤務と室内環境に関する意識調査を実施、半数がリビングダイニングで在宅勤務:産業動向(2/3 ページ)
旭化成建材と快適空間研究所は、2021年1〜2月に在宅勤務を経験した30〜59歳の男女を対象に、在宅勤務と室内環境に関する意識調査を実施した。リサーチの結果によれば、対象者の54.1%が「リビングダイニング」で主に在宅勤務をしていることが判明した。
家族との時間は増加傾向
「新型コロナウイルス感染拡大前と比べて家族と一緒に過ごす時間は変化したか」と対象者に質問したところ、「かなり良くなった」「良くなった」「まあ良くなった」のいずれかを回答した人は全体の50.6%で過半数となり、家族との時間が増加傾向にあることが分かった。
「主に在宅勤務をしている場所」について対象者に尋ねたところ、「リビング・ダイニング」と答えた人は全体の54.1%で半数を超えた。次に、「個室の書斎」は27.4%で、「寝室」は12.4%、「子供部屋」は4.1%、「その他」は2%となった。
「在宅勤務における理想の場所」について複数回答可能の条件で対象者に質問したところ、「個室の書斎」と返答した人は全体の49.7%で最多だった。続いて、「リビング・ダイニング」は43.8%で、「寝室」は8%、「その他」は3.7%、「子供部屋」は2.4。
男女別では、「リビング・ダイニング」で仕事をしている割合は、女性の方が男性よりも29.3%高く、「個室の書斎」で仕事をしている割合は、男性の方が女性よりも17.4%上回った。さらに、理想の場所で最多だったのは、男性は全体の59.3%が答えた「個室の書斎」で、女性は59.6%が回答した「リビング・ダイニング」だった。
在宅勤務をしている場所別で満足度の違いを調べたところ、「大変満足」もしくは「満足」と答えた人の割合は全ての項目で「個室の書斎」が高かった。とくに、「効率的に仕事ができる環境」「仕事に集中できる環境」で「個室の書斎」は「リビング・ダイニング」などと比べて満足度が10%以上高かった。
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