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スマートコンストラクションでICT施工の全工程DXを掲げるコマツ第3回 建設・測量 生産性向上展(3/3 ページ)

コマツは、「第3回 建設・測量生産性向上展」で、i-Constructionを実現する「スマートコンストラクション(SMART CONSTRUCTION)」を構成するICTソリューション群の展示を行った。会場ではとくに、土木工事の発注要件にICT施工が盛り込まれることが増えつつある現状を受け、メーカーを問わず現在利用中の旧型建機をICT化するための「スマートコンストラクションレトロフィットキット」に、来場者の関心が寄せられた。

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データ取得ソリューション

 スマートコンストラクションを強力に推進するコマツだが、そのためには現場のデータが重要になる。今展では、データ取得のための機器やソリューションも展示した。

 データ取得に関するソリューションとしては、まずドローンがある。出品したドローンは、現場の状況をスピーディーにデータ化することを目指して開発された機体。20Mピクセル(2000万画素)のカメラを装備し、事前に設定したルートに沿った自動飛行ができる。上空から撮影した際に認識できる地上基準点(GCP:Ground Control Point)となる対空標識の配置も不要だ。


20Mピクセルのカメラを搭載し、約17分を自動飛行するドローン

 通常、ドローンが撮影した画像を点群データ化する処理には時間がかかる。これを解決するのが、「エッジボックス(Edge Box)」だ。

 エッジボックスは、画像処理技術で有名な米NVIDIAのGPUを搭載した画像処理に特化したエッジコンピュータだ。画像の量や状態にもよるが、ドローンが撮影した画像をSDカードでエッジボックスに移すと、AIによって数時間かかっていた画像処理がわずか数分で終了する。

 ちなみに、エッジボックスにはマルチGNSSに対応した測量装置の機能も搭載されている。このため、ドローンの画像変換以外にも現場で活用できる。


画像を点群データに変換するエッジボックス(左)とコントローラー(右)。エッジボックスを使うと、ドローンが撮影した画像を短時間で点群データに変換

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