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スマートコンストラクションでICT施工の全工程DXを掲げるコマツ第3回 建設・測量 生産性向上展(2/3 ページ)

コマツは、「第3回 建設・測量生産性向上展」で、i-Constructionを実現する「スマートコンストラクション(SMART CONSTRUCTION)」を構成するICTソリューション群の展示を行った。会場ではとくに、土木工事の発注要件にICT施工が盛り込まれることが増えつつある現状を受け、メーカーを問わず現在利用中の旧型建機をICT化するための「スマートコンストラクションレトロフィットキット」に、来場者の関心が寄せられた。

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旧型モデルをICT建機化する“レトロフィットキット”

 コマツが標ぼうするスマートコンストラクションは、ICT建機を前提にした建設現場向けITソリューションともいえる。そのため、これまではICTのセンサーなどを搭載していない従来の建機では十分にスマートコンストラクションを発揮できなかった。

 しかし、コマツは、旧型の建機でもICT施工を可能にするセンサー類のセットを2020年4月からランドログを介して提供を開始した。「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」と名付けられたセットは、4つのセンサーと2つのGNSSアンテナ、コントローラーなどで構成される。セットを後付けすることで、旧型の建機をi-Constructionに対応したICT建機化できるというわけだ。


旧型の建機をICT化する「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」。4つのセンサーや2つのGNSSアンテナなどで構成し、ICT施工に必要な機器がパッケージになっている(右上のタブレットと右下のモバイルルーターは除く)

 スマートコンストラクション・レトロフィットキットは、装着する建機のメーカーを選ばず、コマツ製以外の建機にも装着できるのが特長だ。

 また、旧型の建機にレトロフィットキットを装着すると、建機の位置やアームなどの動きをリアルタイムでデータ化し、3Dマシンガイダンスと施工履歴の取得が可能になる。

 3Dマシンガイダンスは、施工図面に対して、どの程度の作業が必要かを車内に設置したタブレット画面でオペレーターに視覚的に伝える。画面内では、操作している建機の刃先の位置やバケットを水平にするために必要な角度なども表示。これにより、重機の操作経験が少ない人でも安心して作業ができるようになる。さらに、現場での建機の位置が正確に分かるので、作業開始にあたって基準となる杭などを打つ必要も無くなるという。


レトロフィットキットの装着で、3Dマシンガイダンスや施工履歴の管理が可能に

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