ESRが三重県で延べ15万m2の物流施設「弥富木曽岬DC」着工、総投資額は約270億円:プロジェクト(1/2 ページ)
ESRが三重県桑名郡木曽岬町で開発を進める物流施設「ESR弥富木曽岬ディストリビューションセンター」が起工した。総投資額は約270億円に上り、開業後には約1000人規模の雇用を創出し、地域経済への貢献が期待されている。また、建設期間中は、延べ10万人に及ぶ建設作業員の雇用を見込んでいる。
ESRは、三重県桑名郡木曽岬町で開発を進める物流施設「ESR弥富木曽岬ディストリビューションセンター(弥富木曽岬DC)」が2020年12月1日に起工したことを同月15日に発表した。
全フロアに大型車両が直接乗り入れ可能なダブルランプウェイ式
弥富木曽岬DCは、耐震・耐火建築物RC・S造地上4階建てで、延べ床面積は15万5332平方メートル。所在地は三重県桑名郡木曽岬町新輪1丁目3番4で、敷地面積は7万9095平方メートル。敷地内には大型トラック待機場が54台分、普通車の駐車場は442台分、バイクも駐車スペース220台分を備える。
企画設計、マスタープラン、基本計画はESR、設計・施工は戸田建設 名古屋支店、ラウンジデザインはタカトタマガミデザインがそれぞれ担当した。竣工は2022年4月28日を予定している。
弥富木曽岬DCは、三重県道108号の木曽岬弥富停車場線沿いに位置し、国道23号「木曽岬インターチェンジ(IC)」から約3キロの距離で、伊勢湾岸自動車道「弥富木曽岬IC」から約11キロ、東名阪自動車道の「弥富IC」から約14キロと交通アクセスに優れている。さらに、名古屋港鍋田埠頭コンテナターミナルからは約13キロで、中部国際空港セントレアから約46キロ、名古屋市中心部から5キロと、愛知県名古屋市の内陸と湾岸部の消費地だけでなく、大規模な人口を擁する東海全域と関西圏への広域物流拠点になり得る。
施設内は、1階から4階まで全フロアに大型車両が直接乗り入れ可能な上り下り専用のダブルランプウェイ式で、ワンウェイ動線を確保している。ワンウェイ動線は、片面車路につき、荷さばきとトラックバース前での待機スペースも設けられる。トラックバースは、1階から4階に各56台で、合計224台を配置している。各フロアは単体で作業が完結する1フロアオペレーションに対応。
倉庫部分については、1階が床面を荷さばきスペースと同じ高さに設定した低床式倉庫で、有効高は6.8メートルに及ぶ。床荷重は1平方メートル当たり2トン(フォークリフトは1平方メートル当たり2.5トン)のエリアと、大型機械部品などの重量物にも応じられる床荷重1平方メートル当たり3トン(フォークリフトは1平方メートル当たり3.5トン)のエリアを設けている。
2階から4階までは、プラットフォーム型の高床式倉庫で、有効高は2〜3階が5.5メートル、4階が6.0〜6.95メートル。床荷重は1平方メートル当たり1.5トンで、全フロアの柱ピッチは11×10.5メートルと保管効率の良いスパンを採用。荷物用エレベーターと垂直搬送機も備えられ、縦搬送に応じられる設計としている。各フロアは最大5テナント入居でき、合計で20テナント。
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