約半数は実家が空き家になったら売却、Alba Linkが意識調査:不動産市況(2/2 ページ)
Alba Linkは、全国の男女803人を対象に、インターネット上で、「空き家の活用方法についての意識調査」を2021年2月12〜19日に行った。調査結果では、全体のうち48.9%が実家が空き家になったら、売却する意向があることが判明した。
解体に費用がかかるからが半数以上
「そのままにする」と答えた233人に複数回答可能な条件で理由を聞いたところ、「解体には費用がかかるから」と返答した人は124人で過半数だった。その次に、「思い入れがあり、売却や賃貸には出したくないから」が120人、「将来的に使う可能性があるから」は116人の順となった。
また、「実家が田舎にあるので、正直、有効活用できる選択肢があると思えない(20代)」「姉兄が多いので、相続や名義、管理のことなど、意見がまとまらないと決められないと思うから(20代)」「本当は更地にした後、売却したいが、道が狭すぎて重機が入らず取り壊しが難しい(30代)」「親族間で意見の相違があり結局そのままになっている(30代)」といった声も届いた。
また、今回のリサーチでは、「そのままにする」と回答した人が、「売却や賃貸には出したくない層」と「売却や賃貸に出したいが、手続きや金銭的な問題で出来ない層」に大別できることも明らかになった。
「賃貸に出す」と返答した115人に複数選択可で理由を尋ねたところ、「家賃収入が欲しいから」と答えた人は70人で半分を超え、次に多かったのは、56人が応答した「将来的に自分もしくは家族が住むかもしれないから」だった。
「更地にする」と答えた62人にさらに要因を聞くと、「管理する手間が大幅に省けるから」と返答した人が40人で最も多かった。
<調査の概要>
調査時期:2021年2月12〜19日
調査対象:全国の男女803人
調査対象の年代:20代は13.8/30代は32.8%/40代は32.8%/50代は16.6%/60代以上は4.0%
調査対象の年収:199万円以下は33.4%/200万円以上399万円以下は32.3%/400万円以上599万円以下は21.0%/600万円以上799万円未満は8.1%/800万円以上999万円未満は3.1%//1,000万円以上は2.1%
調査手法:インターネットによるアンケート調査
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