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三井不動産がビル管理研修施設を開設、屋内で実際の火を使用する消火体験が可能:プロジェクト(3/3 ページ)
三井不動産は、所属するビル管理者の育成や専門知識の習得を目的に、体験形式で、さまざまな施設設備の操作方法や緊急時の対処を学べる研修施設「三井不動産 総合技術アカデミー」を開設した。施設内では、実際の粉末消火器を用いた放出訓練と実際の火を使用する消火体験も屋内で行える。
粉末消火器と強化液消化器の研修に対応
消火訓練室では、粉末消火器と強化液消化器の取り扱いと放出訓練が行える。防災研修室では、木材を燃焼させた火災を利用し、その熱と危険性を体感できる他、1号と2号の屋内消火栓を使う方法やガス消火設備の使用手順を学べる。
三井不動産の大戸氏は、「研修の参加者は、木材を燃焼させた火災により生じる煙の温度が高温であることを理解することで、煙を吸引する危なさも分かる」と語った。
三井不動産 総合技術アカデミーの概要
三井不動産 総合技術アカデミーは、RC造地上2階/塔屋1階建てで、延べ床面積は4467.89平方メートル。所在地は千葉県柏市若柴278番地18中央178街区1で、敷地面積は4359.64平方メートル。アクセスはつくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅から徒歩6分。研修設備として、中央監視装置や冷温熱源設備、空調機、受変電設備、配電設備、防災設備、給排水・衛生機器などを配置し、実際の火を使用する防災体験室も設置。設計・施工は鹿島建設が担当した。着工は2018年12月1日で、竣工は2020年1月9日。
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