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2020年の建設技術者を取り巻く“雇用環境”を振り返る、ヒューマンタッチ総研建設業の人材動向レポート(28)(2/2 ページ)

本連載では、ヒューマンタッチ総研が独自に調査した建設業における人材動向について、さまざまな観点で毎月レポートしている。今回は、2020年の建設技術者の雇用環境について、2020年の動向を総括している。

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■建設技術者の過不足DIは、11月に9ポイント上昇

 建設技術者の過不足判断DI(不足と回答した事業所の割合から過剰と回答した事業所の割合を差し引いた値)の推移では、2020年2月の68ポイントから新型コロナウイルス感染症拡大後の5月には50ポイント、8月には44ポイントへと一気に低下したが、11月には9ポイント上昇して、53ポイントとなっており、建設技術者の不足感はここにきて再び高まってきている(図表4)。


【図表4 建設技術者の過不足IDの推移】 出典:厚生労働省「労働経済動向調査」よりヒューマンタッチ総研が作成

■まとめ

 2020年を振り返ると、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、2019年までは過去に経験したことがないレベルの厳しい人手不足に陥っていた建設技術者の需給動向は、やや緩和には向かったが、2020年10月でも5.86倍と高水準を維持しており、まだまだ人手不足の状況が続いている。今後については、徐々に求人数が増加しつつあること、建設技術者の不足感が再び高まりつつあることから、依然として建設技術者の不足は続くのではないかと思われる。

著者Profile

ヒューマンタッチ総研(所長:高本和幸)

ヒューマンタッチ総研は、ヒューマンホールディングスの事業子会社で、人材紹介事業を行うヒューマンタッチが運営する建設業界に特化した人材動向/市場動向/未来予測などの調査・分析を行うシンクタンク。独自調査レポートやマンスリーレポート、建設ICTの最新ソリューションを紹介するセミナーなど、建設業界に関わるさまざまな情報発信を行っている。

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