大和ハウスがごみ捨てや手入れが簡単な戸建て住宅向けダストボックスを発売:製品動向
大和ハウス工業は、ナスタと共同で戸建住宅向け据え置き型ダストボックス「D's stocker」を開発した。現在、注文住宅を購入する施主に対して、D's stockerの提案を進めている。
大和ハウス工業とナスタは、戸建て住宅向け据え置き型ダストボックス「D's stocker」を共同開発し、2020年10月1日に全国発売した。
販売目標は年間1000台
新型コロナウイルスの影響で、生活様式が変化し、日用品などの買い物にインターネット通販を利用する一般消費者が増え、配送に使われる段ボールや容器のごみが増加している。東京二十三区清掃一部事務組合が発表した資料によれば、段ボールやプラスチック容器などの家庭ごみが2019年に比べ、約10%アップした。また、日本コカ・コーラが公表した「ごみの分別に関する意識調査2020」では、リサーチ対象者のうち約70%がごみの分別にストレスを感じていると答えた。
両データから、大和ハウス工業とナスタは、家庭ごみを容易に捨てられるダストボックスのニーズが高いと考え、D's stockerを開発した。D's stockerは、小サイズと大サイズの2種類をラインアップしており、小サイズの外寸は、403(幅)×356(奥行き)×699(高さ)ミリで、容量が45リットル。大サイズの外寸は、903(幅)×356(奥行き)×699(高さ)で、容量が100リットル。
両サイズとも、スチール製で、プラスチック製と比較して、雨や風に強く、住宅に取り付ける際は、アンカーやボルトで土台と固定するため、強風でも飛ばされることは無い。さらに、底面は浮いた状態のため、泥による汚れが付きにくく、掃除が容易で、本体の底板は取り外し可能で洗える。
両サイズのごみ投入口は傾斜があるため、ごみを入れやすく、取り出しもスムーズ。また、D's stockerの内部には、ごみ袋の取り付けが素早く簡単に進められるナスタ製の「マグネット式軟質樹脂製のごみ袋留め」が搭載されている。
D's stockerのカラーは、ミルクティーブラウンやステンシルバー、エクストラブラックの3色を用意している。
今後、大和ハウス工業は、開発・販売する戸建分譲住宅にD's stockerを採用するとともに、注文住宅を購入する施主に同製品を提案していく。
販売価格は、小サイズが3万円で、大サイズが4万円(いずれも税別・施工費別)。販売目標は年間1000台を掲げている。
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