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伊豆急行線のトンネル検査に鉄道版インフラドクターを導入、検査日数を3日に短縮導入事例(2/2 ページ)

東急ら4社は、伊豆急行線のトンネル検査に、鉄道保守管理システム「鉄道版インフラドクター」を導入し、省力化や検査期間の短縮を実現した。

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従来手法と比べ検査費用が4割減

 伊豆急行線では20年に1回、大規模かつ詳細なトンネル検査(特別全般検査)が行われているが、従来の精査では、高所を含めた全トンネルの壁面を目視で点検し、異常が疑われる部分は打音で調査して、展開図を作成するなど、多くの人手と手間が必要だった。

 鉄道版インフラドクターを伊豆急行線に適用したことで、近接目視点検の効率化が実現したことに加え、3次元点群データや高解像度カメラで取得した画像の解析で、トンネル壁面の浮きや剥離などの要注意箇所のスムーズな抽出が可能になった。

 要注意箇所がすぐに判明するため、打音調査が必要なエリアの絞り込みが容易になり、従来の近接目視点検で15日かかっていた検査日数が3日に短縮し、検査費用も4割減少するとしている。


左から、3次元点群データ計測車両、実証実験で取得した3次元点群データ、計測車両が取得した高解像度カメラ画像 出典:東急

 また、測定した各データを使用して、特別全般検査で必要なトンネル壁面の展開図などを自動的に生成できるようになったことで、事務作業も大幅に省力化が進み、点検の機械化で、精度の均一化や技術者不足の解消がもたらされる。

 東急ら4者は今後、インフラドクターを一層鉄道に特化させ、建築限界の自動抽出といった技術開発を推進することと並行して、他鉄道事業者への展開も検討していく。


従来手法(左)と鉄道版インフラドクター(左)を用いたトンネル特別全般検査業務フローの比較 出典:東急

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