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シールドトンネル工事の人的ミスによるセグメントの入れ替えをゼロにした鹿島の新物流システム:ロジスティクス全国大会 2019(2/3 ページ)
敷地をフル活用した建物の建設現場では、資材などを置く用地がほとんどないため、資材などの搬出入に手間がかかっている。こういった現場では、作業内容に合わせて、材料などを日時指定して搬出入するため、多くの煩雑(はんざつ)な業務が生じている。複雑なワークフローにより、ヒューマンエラーが発生し、工期が遅れることも珍しくないという。鹿島建設はこういった状況を打開するため、新物流システムを構築した。
セグメントは合計119タイプ
東京外かく環状道路本線トンネル(南行)東名工事では、最盛期に1日108台のトレーラーがRCセグメントを運搬していることもあり、新システムは、RCセグメントの搬出入を効率化する狙いで導入された。
セグメント物流にはいくつかの課題があるという。まず、セグメントの種類が多く、作業員が全てを覚えることが難しいこと。その数は、RCセグメントで16タイプ、鋼製セグメントで83タイプ、合成セグメントで16タイプの計119タイプある。
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新物流システムは、なぜ数百万円の損害をゼロにできたのか?
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