ニュース
シールドトンネル工事の人的ミスによるセグメントの入れ替えをゼロにした鹿島の新物流システム:ロジスティクス全国大会 2019(3/3 ページ)
敷地をフル活用した建物の建設現場では、資材などを置く用地がほとんどないため、資材などの搬出入に手間がかかっている。こういった現場では、作業内容に合わせて、材料などを日時指定して搬出入するため、多くの煩雑(はんざつ)な業務が生じている。複雑なワークフローにより、ヒューマンエラーが発生し、工期が遅れることも珍しくないという。鹿島建設はこういった状況を打開するため、新物流システムを構築した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 戸田建設がトンネル工事のレール移動を自動化、省人化と安全性向上を実現
山岳トンネル工事などで行われるレール移動作業は効率性が問題となっていた。例えば、延長1000メートルのトンネルの場合、レール移動回数は作業台車とセントルを合わせて約200回にもなり、1回の移動で約30分要するとともに5〜6人の作業員が必要だった。こういった状況を踏まえて、戸田建設と岐阜工業はレール移動作業を自動化する急曲線対応型自動レール移動システム「Rail Walker System」を開発した。 - 山岳トンネル工事の切羽面を“3Dスキャナー”で点群データ取得、整形が必要な箇所を可視化
西松建設とビュープラスは、山岳トンネル切羽掘削面の整形作業の安全性向上と効率化を目的に、「切羽掘削形状モニタリングシステム」を開発した。高速3Dスキャナーで、切羽面の整形が必要な箇所を15秒程度で迅速に可視化し、作業効率と安全確保をもたらす。 - リコーの一般車用トンネル点検システムが「NETIS」に登録
リコーが開発した一般車両に搭載するタイプのトンネル点検システムが、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録された。新システムは、車でトンネル内を走るだけで、覆工面の状態を計測でき、調書作成などの業務プロセスも自動化される。 - 「HoloLens」と「GyroEyeHolo」でトンネル補修履歴を現場にMR表示、ひび割れや漏水の特定容易に作業時間が半減
三井住友建設は、導水路トンネルの調査・点検業務を対象に、MR(Mixed Reality:複合現実)で、現実空間に補修履歴や調査・点検記録を3D表示させる「MOLE-FMR(モール-Field Mixed Reality)」を開発した。