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大卒・院卒の建設業界への技術者就職はどうなっているか、文科省データから探る:建設業の人材動向レポート(15)(2/3 ページ)
本連載では、ヒューマンタッチ総研が独自に調査した建設業における人材動向をレポートする。今回は、大学などを卒業して建設技術者として就職する人の動向をレポートする。
■大卒で建設技術者として就職する学生数は大幅増、とくに女性は倍増
大学を卒業して建築・土木・測量技術者(以下、建設技術者)として就職する学生数の推移を見ると、2012年の8213人から増加傾向が続き、2018年には1万2620人(2012年比53.7%増)と大幅な増加になっている。
男女別に見ると男性は2012年の6945人から2018年には9906人(2012年比42.6%増)に増え、女性は2012年の1268人から2018年には2714人(2012年比114.0%増)に倍増しており、女性比率は15.4%から21.5%に上昇している(図表3)。
大学院の修士課程を修了して建設技術者として就職する卒業生数は2012年の3432人からほぼ横ばいで推移しており、やはり女性比率が上昇している(図表4)。
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土木建築工学を専攻した大学卒業生数がほとんど増加しない中、建設技術者として就職する卒業生数が大幅に増加している要因としては、工学部以外の学部を卒業して建設技術者として就職する人が増加していることが考えられる。
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