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6年連続で入職者が離職者を上回る、建設業の入職/離職動向産業動向(1/2 ページ)

ヒューマンタッチ総研は、国内における建設業の人材市場動向をまとめた2019年6月分のマンスリーレポートをリリースした。今回のトピックスでは、建設業の入職/離職の動向についてまとめている。

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 ヒューマンタッチが運営するヒューマンタッチ総研は、国内における建設業の人材市場動向をまとめた2019年6月分のマンスリーレポートをリリースした。

■建設業では6年連続で入職者が離職者を上回る

 建設業における2017年の入職率(常用労働者数に対する入職者数の割合)は9%、離職率(常用労働者数に対する離職者数の割合)は8.4%で、入職超過率(入職率から離職率を引いた数値)は0.6%だった。

 入職超過率は、2000年から2011年までは、建設投資の大幅な減少を背景にマイナスで推移し、離職者が入職者を上回る状況が続いた。しかし、2012年以降は建設投資の回復を背景にして、6年連続で入職超過率はプラスに転じ、入職者が離職者を上回る状況が続いている(図表1)。


【図表1 建設業の入職率・離職率・入職超過率の推移】 出典:厚生労働省「雇用動向調査」よりヒューマンタッチ総研が作成

■離職理由の割合、定年が高く

 次に、離職者について、離職理由別の割合を見ると、建設業は「定年」の割合が16%で、全産業平均の7%や製造業の8.9%と比較して際立って高くなっている(図表2)。

 2018年の労働力調査の結果によると、建設業就業者では55歳以上の割合が34.8%と高くなっており(製造業は25.5%)、ヒューマンタッチ総研では今後、必要な人材数を確保するためにはシニア層のより一層の活用がキーポイントになるとしている。


【図表2 建設業の離職理由別離職者の割合】 出典:厚生労働省「雇用動向調査」よりヒューマンタッチ総研が作成

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