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工事現場の車両入出管理を実現するETCを活用したシステム、古野電気:建設業におけるIoT・AI活用セミナー(2/2 ページ)
古野電気は、現場の安全性向上を目的に、ETCを活用した車両入出管理のシステムを開発し、建設業界への普及活動を強めている。
現場への車両の入出管理を容易にするとともに、日報の作成にも貢献
建設現場の入退場管理の自動化に貢献するETCを活用した車両運行管理システムについても解説。
「ETCを活用した事故防止システムに、運行管理を可能とする専用ソフトウェアを搭載したPCを加えたもの。DSRCアンテナで車両を検知後、電工掲示板で、事前に登録したエリアに誘導を図れるとともに、誤って侵入した車への注意も行える。接続したPCで、ナンバープレートの番号、運送業者名、ドライバー名、入場時間といった車両の入出データの管理もできる。PCで収集した情報を基に、日報も作れるため、作業効率の向上にもつながる。これまで、発券機を用いたシステムもあったが、雨天時には、紙がぬれ、機械が詰まり、渋滞を起こすという事態を生んでいた」(永田氏)
建設発生土の運搬車と汚染土を運ぶ車が混在する現場での活用事例もプレゼンされた。建設発生土の保管庫に汚染土を入庫させないように、ETCを活用した運行管理システムで、運搬車両のルートコントロールを実現した。
この他、トラックスケールとETCを活用した運行管理システムを連動させ、車両の土砂積載量や土の種類をPCで管理する利用方法も提案された。
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