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100台以上のデバイスを無線LANに接続できるAP、大小さまざまな拠点で真価を発揮建設業におけるIoT・AI活用セミナー(1/2 ページ)

フルノシステムズは、本社や事業所、現場といったさまざまなシーンでの無線LAN環境構築を目指し、「ACERAシリーズ」や「QX-C300」といったアクセスポイントを提案している。

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 古野電気とフルノシステムズは2019年5月21日、東京都台東区都内の浅草橋ヒューリックカンファレンスセンターで「建設業におけるIoT・AI活用セミナー〜車両・人・作業の可視化と現場改善手法について〜」を開催した。

 本稿では当日の講演のうち、フルノシステムズ第一営業部営業二課の外村明彦氏とシャープマーケティングジャパン法人営業統轄部ソリューション営業部の明石康彦氏の講演「ICT活用の業務用Wi-Fiインフラの紹介&最新無線LAN活用事例」をレポートする。

100台以上のデバイスを無線LANに接続可能

 建設業界では、各事業所で異なる仕様のワイヤレスネットワークが望まれており、事業者は対応に苦慮している。本社は、多台数接続や安定した通信、強固なセキュリティが求められる一方、事務所では、容易な管理や、柔軟な警戒システム、堅牢性がニーズに挙がるという。


ACERA1010 出典:フルノシステムズ

 こういった課題を解決するのが、フルノシステムが展開するアクセスポイント(以下、AP)「ACERAシリーズ」だ。1つのAPで、100台以上のデバイスを無線LANにつなげられるため、大規模拠点での多人数の利用でも役立つ。

 また、独自開発の干渉波フィルタリングや無線セパレーターといった機能を搭載していることも利点だ。前者は、混線状況でも、不要なノイズを遮断することで、通信遅延や不通状態の発生を減少させ、良好なネット環境を維持する。

 後者は、AP間を渡る交信でも、デバイスの相互接続を遮ることが可能なため、端末への侵入の防止やウイルス対策といったセキュリティの向上が図れる。


ACERAシリーズの無線セパレーター機能(右)と一般的なもの(左)との比較 出典:フルノシステムズ

 この他、ACERAシリーズ全製品が、マイナス10〜50℃以上の広い動作保証温度帯を有しており、過酷な気温環境でも稼働するため、、多様な地域での使用に対応する。機体の裏側をアルミダイキャストで仕上げることで、高い放熱性能と頑丈な構造を実現している。


フルノシステムズ第一営業部営業二課の外村明彦氏

 ACERAシリーズは、「1010」「1020」「1110」「1150w」の4製品をそろえている。外村氏は、各機について、「1010は、比較的低コストで、事務所で採用されるケースの多いモデル。1020は、伝送速度が1300Mbpsの高速通信タイプだが、ノートPCやタブレットに普及していない規格のため、条件を整えないと力を発揮しにくい。1110は、高性能CPUを4コア積んでおり、APに大量の端末が接続された際の処理能力が高い。1150wは、ミラーリング機能付きで、機体の裏側にHDMIのインタフェースを備えており、PCに表示した映像を他のディスプレイに投影できるため、モニターを用いた会議で有効だ」と語った。

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