巡回/点検の指摘事項を位置情報にひも付けて記録する「巡回GO」を正式リリース Nefrontが清水建設と共創:FM
Nefrontは、清水建設との共創を通じて開発した巡回/点検支援サービス「巡回GO」を正式リリースした。建設現場やビルメンテナンス現場での巡回/点検時の写真や指摘事項を、建物内の位置情報とひも付けて記録し、共有できる。
Nefrontは2026年10月6日、清水建設との共創を通じて開発した巡回/点検支援サービス「巡回GO」を正式リリースしたと発表した。建設現場やビルメンテナンス現場での巡回/点検時の写真や指摘事項を、建物内の位置情報とひも付けて記録し、共有できる。
Nefrontは、屋内位置特定技術やARによる情報可視化技術、建物内の場所と情報をひも付けて管理する空間クラウド「Nefront Spatial Cloud」を開発してきた。清水建設の人財育成とイノベーション拠点「温故創新の森 NOVARE」でNefrontの技術を紹介したことをきっかけに、清水建設から建設現場の巡回業務への活用を提案され、建設現場での利用の検討を開始した。
その後、NOVARE内の研修施設「NOVAREアカデミー」の建設現場モックアップや実際の建設現場で検証を実施。Nefrontの開発チームも現場に入り、担当者の意見を反映しながら機能改善を重ねた。
QRコードと画像認識で位置を特定、ARで指摘事項を記録
巡回GOは、建物内に設置したQRコードをスマートフォンやタブレットで読み取り、現在位置を特定する。位置特定後は画像位置認識技術を利用し、現場内を移動しながらスマートフォン上で自身の位置を確認できる。
巡回中に発見した指摘事項は、その場でAR画面上にピンを立て、写真やコメント、種別を建物内の位置情報とひも付けて記録する。図面上で該当箇所を探してピンを配置する必要はなく、立っている場所がそのまま記録先になる。
登録した指摘事項は図面上に表示し、発生場所と内容を視覚的に確認できる。担当者や期間、種別による分類と絞り込みに対応する他、用途や時期に応じてレイヤーを分けた情報管理も可能だ。3DデータとしてBIMと連携したり、登録情報をARで表示したりできる。
撮影した写真には直接書き込める他、報告単位でチャットによるやりとりが可能だ。指摘箇所ごとに写真やコメントを蓄積し、工事長や職長、協力会社、設計者など、立場の異なる関係者間で場所の認識をそろえながら情報を共有できる。対応状況は「要修正」「進行中」「修正完了」などのステータスで管理する。対応済みの情報は履歴として保存しながら図面上で非表示にでき、現在対応が必要な指摘事項だけを確認できる。
蓄積した巡回/点検の情報は、図面や一覧形式の報告書としてエクスポートできる。現場で登録した情報をそのまま報告資料に活用することで、巡回後の写真整理やExcelを使った報告書作成業務の削減を目指す。
Nefrontは今後、巡回GOの適用範囲を建設現場からビルメンテナンスや施設管理、改修工事などへ拡大する方針だ。竣工後の設備点検や定期巡回、不具合報告、修繕対応など、建物のライフサイクル全体での活用を進める。
機能面では、AIによる周辺情報の検索や状況認識、案内、現場作業支援などを拡充する計画だ。基盤となるNefront Spatial Cloudについても、スマートグラスを利用したハンズフリーでの情報提示や入力、巡回ロボットなどとの連携を進める。人だけでなくAIやロボットも建物内に蓄積された情報を活用できる「空間AIプラットフォーム」への発展を目指す。
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