人型ロボで建設現場を360度撮影、遠隔臨場と自動記録を実証 Nossa:ロボット
Nossaは、360度カメラを活用した現場向け状況共有ソリューション「Nossa360」とヒューマノイドロボット「Unitree R1」を組み合わせ、建設現場で遠隔臨場と360度画像による自動記録を検証した。
Nossaは2026年9月29日、360度カメラを活用した現場向け状況共有ソリューション「Nossa360」とUnitree Robotics製のヒューマノイドロボット「Unitree R1」を組み合わせ、建設現場で遠隔臨場と360度画像による自動記録を検証したと発表した。
Nossa360は、市販の360度カメラで取得した映像をリアルタイム配信する機能と、360度画像を図面や地図上の撮影位置にひも付けて時系列で管理するアーカイブ機能を備える。現場側では専門的な撮影技術を必要とせず、基本的に360度カメラを持って歩くことで利用できるが、撮影のために現場を巡回する人員が必要になる。Unitree R1は全高約123センチ、重量約29キロで、二足歩行に加えて腕や腰、頭部に関節を備える市販のヒューマノイドロボットだ。今回の実証では、この撮影者の役割をヒューマノイドロボットで代替できるかを検証した。
実証は守屋建設とyasstyleの協力を得て、2026年9月24日に実施。Unitree R1に360度カメラを組み合わせ、現場の映像をリアルタイムで遠隔地に配信する遠隔臨場と、設定した動作に従って歩行/撮影する現場記録を検証した。
遠隔臨場の実証ではR1に360度カメラを取り付け、遠隔操作で建設現場内を歩行させた。取得した360度映像はNossa360を介してリアルタイム配信し、遠隔地の参加者がPCやタブレットから現場の状況を確認した。
自動記録の検証では、Unitree R1に自撮り棒を持たせ、その先端に360度カメラを設置した。事前に設定したプログラムに従い、歩行、停止、カメラを掲げた360度写真の撮影という一連の動作を繰り返した。
撮影した360度画像はNossa360上で自動整理され、ロボットの歩行ルートに沿って現場を確認できるストリートビュー形式の記録になる。人による巡回/撮影をロボットに置き換えることで、定期的な現場記録や巡回業務を自動化できる可能性を検証した。
Nossaは、ロボットが定期的に現場を巡回して360度データを継続取得できるようになれば、人が撮影作業を行わなくても現場の空間データを継続的に蓄積できるとしている。蓄積データについては、必要な設備や部材、特定状況の検索、過去と現在の比較、進捗状況の推定/試算、異常や確認箇所の抽出などへの活用を目指している。
今回の実証は、人を直ちにヒューマノイドロボットへ置き換え、現場業務を全面的に自動化することを目的としたものではない。Nossaは、建設現場でヒューマノイドロボットを日常的に運用する上では、不整地への対応、移動速度、バッテリー、安定性、安全性、遠隔操作性などの検証が必要としている。
一方、ロボットに複雑な現場判断や専用作業を求めず、カメラを持って歩く役割から適用することで、人が担っている移動や撮影を代替する可能性を探る。Nossaは今回の実証で得た知見を基に、ロボットとの組み合わせを想定したNossa360の機能改善を進める。
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