映像と音声で現場巡回を自動記録、AIエージェントのPoC開始 セーフィーとBONX:AI
セーフィーは、BONXの音声コミュニケーションプラットフォーム「BONX WORK」と連携し、現場での発話とカメラ映像を組み合わせて記録するAIエージェント「Safie Report Agent」を開発し、β版を用いた実業務でのPoC(概念実証)を開始したと発表した。
セーフィーは2026年9月29日、セーフィーのクラウドカメラとBONXの音声コミュニケーションプラットフォーム「BONX WORK」を活用し、現場での発話とカメラ映像を組み合わせて記録するAIエージェント「Safie Report Agent」を開発したと発表した。同日からβ版を用いた実業務でのPoC(概念実証)を開始した。
Safie Report Agentは、セーフィーのクラウドカメラが記録する映像と、BONX WORKを通じて取得する音声を組み合わせ、生成AIを用いて現場巡回時の気付きを自動で記録するAIエージェント。建設現場で足場の不備や資材の仮置きといった指摘事項をBONX WORKに話すと、その瞬間の画像/映像とともにテキストで記録を残せる。
Safie Report Agentでは現場での移動中や作業中の音声を認識し、該当する瞬間の画像/映像を自動で抽出してひも付ける。カメラが継続して現場を撮影しているため、写真を撮り直す必要がなく、後から写真と指摘内容を照合する作業も不要になる。
また、現場での発話と映像を自動でレポート/メモ化されるため、1日の終わりの集計を待たずリアルタイムな改善や是正指示が可能になる。指摘事項ごとに対応状況を管理し、是正されるまで追うことも可能だ。
入力は現場のカメラとBONX WORKで完結する。常に手が塞がる作業現場でも、作業者は手を止めずに音声とカメラ映像を記録/共有できる。記録した内容はPCやスマートフォンのブラウザから確認/共有が可能だ。人の記憶や手書きを介さず、現場の作業を止めずに一次情報をデータ化する。
Safie Report Agentでは、時間をかけて整えた文書を作成するのではなく、必要な画像と要点を迅速にレポートやメモとして残すことを重視した。セーフィーは、記録のための操作や書類作成を意識せずに自動で情報が残る仕組みを構築し、担当者が安全管理や是正処置、専門業務に集中できる環境を目指す。
β版のPoCでは、優先して価値を検証する領域として、建設/インフラ業界などの現場巡回業務を対象とする。提供先を限定し、実業務への適用を検証する。PoCを通じて機能や運用を改善/改良し、正式版の提供につなげる。
今後は建設/インフラ業界の現場巡回や安全パトロール業務の最適化に注力するとともに、製造、介護、小売などの現場への展開を進める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
AIエージェント:建設特化型AIエージェントをCTSが提供 「RAG」搭載で施工計画書を15分で作成
シーティーエスは、建設業特化型のAIエージェント「SAP マインド」の提供を2026年10月1日から開始した。法令や技術基準をRAGの形で標準搭載し、データ整備の手間なく施工計画書の自動下書きや法令相談を可能にする。
産業動向:現場DXのアルダグラムが20億円調達 KANNAを現場AIプラットフォームへ
アルダグラムは、現場DX支援サービス「KANNA」のAIプラットフォーム化やグローバル展開を加速させるため、総額20億円の資金調達を実施し、累計調達額は約51.3億円に達した。
地場ゼネコンのDX:「紙とハンコ」文化から2年半でAIエージェント駆動へ 宮崎の地場ゼネコン、改革の軌跡
社長室の会議で、全員が同じ報告を手帳に書き写す。副社長 河野一歩氏が「写経会議」と称した当時のその光景は、宮崎県の丸宮建設の日常風景だった。それから約2年半、今ではプログラマーのいない社内で、現場監督や管理部の社員がAIと対話し、業務アプリを自作している。河野氏が最初に変えたのは、社内精度でも基幹システムでもなく、自分の会議メモの共有だった。そこから会社はどう変化していったのか。
現場管理:現場データから判断/対応/記録を自動化 「BizStack Workflow」提供開始
MODEは、IoTプラットフォーム「BizStack」で、現場データを業務アクションにつなげるワークフローエンジン「BizStack Workflow」の提供を開始した。現場のセンサーデータや設備データと、天気/警報などの外部情報を組み合わせ、データの取得、状況判断、通知/実行、記録まで、一連の現場業務を自動化する。
メンテナンス・レジリエンス2026:AIとGraphDBで設備管理を効率化 日立ソリューションズの設備保全DX
日立ソリューションズは、プラントなどの設備保全業務向けに、定期修繕の進捗管理や工事情報の可視化、GraphDBと生成AIを用いたナレッジ活用アプリ、上空と地上の画像を管理するプラットフォームど、現場業務の効率化と技能継承を実現する最新の保全DXソリューションを提案している。
AI:建設現場の写真整理/調査記録をAIが支援 CONOCとJAPAN AI
CONOCとJAPAN AIは、共同開発による建設現場向けAIエージェント第1弾として、現場写真の分類/写真台帳作成を行う「ゲンバフォトAI」と、現地調査の記録作成をAIで支援する「ゲンチョウAI」の提供を開始した。

