鹿島建設、大空間を効率的に冷やす置換空調技術「SURF」を開発
鹿島建設は、生産施設やアリーナなどの大空間建築物を対象に、省エネルギーと省スペースを両立する置換空調技術「SURF」を開発した。
鹿島建設は2026年8月28日、生産施設やアリーナなどの大空間建築物を対象とした置換空調技術「SURF(サーフ)」を開発したと発表した。人が活動する床面から約2メートルの空間を効率的に空調し、省エネルギーと省スペースを両立する。
SURFは、空調機と鹿島建設が開発した吹出しチャンバーをユニット化し、上部から吊り下げて設置する。吹出しチャンバー内部に独自の整流化機構を設け、周囲の空気を巻き込みにくくしながら、冷房空気を低風速かつ均一に床面へ吹き出す。床面に到達した冷房空気は床に沿って室内へ広がる。その後、人や生産設備が発する熱によってあたためられた空気が自然に上昇し、温度成層を形成。人が活動する床上約2メートルの空間を適切な温度に保つ。
従来の混合空調方式では、人が活動する領域だけでなく大空間全体を空調するため、エネルギーロスが課題だった。置換空調方式は温度の層を形成して居住域を有効に空調できる一方、一般的な床置き型では空調設備の設置スペースが必要で、有効面積が減少する。SURFは、上部から吊り下げて設置することで有効スペースを最大化し、ユニット化によって設置工事を短工期化する。
鹿島建設は東京都調布市の技術研究所にSURFを設置し、温度成層の形成状況、気流分布、温熱環境の快適性の3項目を評価する実証試験を行った。その結果、人が活動する空間を快適な温熱環境にできることに加え、省エネルギー化と省スペースに寄与することを確認した。
鹿島建設は今後、顧客ニーズに応じてSURFをさまざまな大空間建築物へ展開する。
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