撮るだけで工程表が完成 CAREECON PlusにAI実装:AI
BRANUは、建設業向け統合型ツール「CAREECON Plus」に「AI工程表」機能を本格実装した。見積書やPDF、画像の工程表をAIが読み取り、自動で編集可能なデータを生成する。現場担当者の入力や転記の手間を省き、本質的な業務へ集中できるようになる。
BRANU(ブラニュー)は2026年7月6日、建設業向け統合型ツール「CAREECON Plus」の施工管理機能に、見積書やPDF、画像データからAIが工程表を自動生成する「AI工程表」機能を追加したと発表した。建設業界で根強く残る手入力による転記作業を根絶し、現場担当者の事務負担を劇的に軽減する革新的なアップデートと位置付ける。
AIが見積書や画像を読み取り、工程表を自動生成
建設業界では、受注後に表計算ソフトなどを用いて工程表を一から作成する運用が依然として多い。工事内容や見積書を確認しながら必要な作業を洗い出し、日程を割り付け、関係者へ共有するまでに膨大な時間を費やしてきた。
既存の工程表がPDFや紙の画像形式の場合、編集可能なデータとして扱うために手入力で転記する必要があり、入力漏れや転記ミスが発生するリスクも抱えていた。2024年問題に伴う時間外労働の上限規制が厳格化する中、こうした入力のための業務の削減は業界全体で急務となっている。
今回、BRANUが開発したAI工程表は、見積書やPDF、画像形式の工程表をシステムにアップロードするだけで、AIが記載内容を解析し、CAREECON Plus上で直接編集や共有が可能な工程表データを自動で生成する。見積書をアップロードすると、工事項目や作業内容をAIが読み取り、工事全体の流れを示す大工程と内訳となる小工程に分類して工程表の土台を素早く構築する。
生成した工程表はプレビュー画面で表示し、担当者が工程名や期間を確認して、必要に応じて編集した上で実際の工程表として登録する。AIの生成結果を最終的に人が確認する設計を採用することで、現場ごとの細かい状況に合わせた柔軟な運用を可能にする。現場担当者は入力や転記といった単純作業から解放され、進行確認や関係者との調整、工程変更への対応といったより高度な判断を必要とする本来の業務に集中できる。
BRANUの最高プロダクト責任者(CPO)を務める町田剛氏は、「建設業界では現在も共通データ環境(CDE)の整備や情報管理コストの制約からPDFや紙を前提とした情報共有が多く、特に中小建設業では元請けから共有された工程表を自社向けに打ち直す手間が日常的に発生している」と指摘する。
町田氏は「目指しているのは、『撮るだけ。あとは確認するだけ』という現場体験だ。工程管理は単なる入力作業ではなく、段取りや人とのコミュニケーションを含む業務。AIが解析や整理を支援して、人の業務フローに自然に溶け込み、人とAIが協働しながら現場運営を進める設計とした」と語る。
BRANUはCAREECON Plusやマッチングサイトを含む「CAREECON Platform」を通じ、中小建設業のDXを推進しており、契約社数は既に6500社を超える。今後は紙やPDF、日報などに含まれる現場情報をAIが読み取り、案件管理や原価管理、人員配置などにも活用できる情報として蓄積する仕組みを構築していく。現場と経営をつなぐ業務基盤へと発展させ、建設業界でAIを軸とした業務構造の変革を力強くけん引していく方針だ。
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