充電不要の“熱中症警告”バンド、キーエンス系新会社が開発:“酷暑日”にも負けない建設現場
2025年6月以降、暑さ指数28度以上、または気温31度以上で、連続1時間以上または1日当たり4時間を超えて作業が発生する事業者に対し、作業者の異変に「気づく仕組み」を用意する義務が必要となった。その対策としてメイカーズは、充電不要でワンシーズン稼働する超薄型熱中症対策バンドを提案する。
過酷な暑さが常態化する建設現場で、作業員の命を守る熱中症対策は待ったなしの経営課題となっている。2025年6月に改正労働安全衛生規則が施行し、暑さ指数(WBGT)が28度以上、または気温が31度以上の環境で連続1時間以上、あるいは1日当たり4時間を超えて作業が発生する事業者に対し、作業者の異変に「気付く仕組み」を用意する義務が生じた。
違反した事業者は、労働安全衛生法に基づき、6カ月以下の拘禁刑か50万円以下の罰金が科される可能性がある。2024年の職場における熱中症死傷者数は過去最多の1257人を記録し、法令対応と現場の安全確保の両立が事業者に重くのしかかっている。
2段階アラートで熱中症リスクを警告
こうした現場の窮状を救う新しいウェアラブルデバイスが登場した。キーエンスが100%出資する新規事業会社のメイカーズは、手首から熱中症リスクを警告する熱中症対策バンド「Heat Core Band(ヒートコアバンド)」を自社オンラインストアで2026年5月から販売している。
開発コンセプトは「誰でも、すぐに、迷わず使えること」「作業の邪魔にならないこと」「毎日つけやすいデザイン」の3点。厚さ11ミリという超薄型設計と、充電不要で約5カ月稼働する現場目線の使いやすさを実現した。超低消費の電力回路を独自設計し、リチウムコイン電池1個でワンシーズンを乗り切る。毎日の充電作業や操作を一切必要とせず、毎朝腕につけるだけで機能する。
バックル穴のないマグネットシリコンバンドを採用し、作業手袋を着けたまま片手でワンタッチ装着や取り外しが可能だ。マットブラックの仕上げで現場の作業服に溶け込み、工具を持つ手や袖口の動きを一切邪魔しない。
リスク検知では、体表面温度センサーと環境温度センサーからデータを取得し、独自のアルゴリズムで熱中症リスクを判定する。体表面温度だけでは捉えきれないリスクを倒れる前に検知し、リスクレベルに応じてLEDカラーなど3つの手段で2段階のアラートを発する。「注意」段階では振動で本人に知らせ、「警報」段階では79デシベルの警告音と振動が作動し、本人だけでなく周囲の人間にも危険を直接伝える。
さらに、保護等級IP67の防塵/防水性能を備え、雨天の屋外作業や手洗いなど、水が飛び交う環境でも取り外さずに済む。
本体価格は5890円、10個セットは5万5900円(どちらも税別)。
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