加藤製作所の新REGZAMシリーズ第1弾 後方小旋回と環境配慮で都市土木に対応:ICT建機
加藤製作所の新型ショベル「REGZAM」シリーズから、狭小な現場で住宅地に隣接する都市土木に対応した第1弾「HD514MR-9」が登場。ヤンマー製エンジンで旋回トルクを18%向上しつつ、欧州StageVや超低騒音基準をクリアした。
都市部の狭小な建設現場での作業効率化と環境対応は、施工業者にとって長年の課題となっている。加藤製作所は2026年7月、新型油圧ショベル「REGZAM」シリーズ全4機種を発売する。そのラインアップのうち、先陣を切る第1弾となるのは14トンクラスの後方小旋回機「HD514MR-9」だ。
住宅密集地で威力を発揮する「超低騒音」と「クリーン排気」
新型機の心臓部には、建機用ディーゼルで定評のあるヤンマー製の「4TN101」エンジンを採用した。最高出力73.6キロワット、最大トルク436ニュートンメートルを発揮し、油圧システムの最適化と相まって圧倒的な作業性能を叩き出す。
従来機と比較して、けん引力は10%、旋回トルクは18%の大幅アップを果たした。土砂をすくって90度旋回し排出する「捨て掘り」時のサイクルタイムも9%短くし、工期短縮とオペレーターのストレス軽減に直結する。
パワーを向上させながら、環境性能の向上も図った。国内の特定特殊自動車排出ガス規制(2014年基準)に加え、世界一厳しいとされる欧州排出ガス規制「Stage V」に適合。DOC(酸化触媒)、DPF(黒煙除去フィルター)、SCR(選択還元型触媒)を組み合わせた高度な後処理技術で、排出ガス内のススや窒素酸化物(NOx)を無害化する。
さらに、国土交通省の「2020年燃費基準100%達成(☆☆☆)」認定に加え、基準値より6dB以上静かな製品に与えられる「超低騒音型建設機械」の指定も取得した。住宅が隣接する都市部の狭小現場や夜間工事で、騒音クレームのリスクを大幅に減らせる。
ブームやアームの関節部には高性能焼結ブッシュを採用し、連結ピンへのグリス保持力を高め、物理的な耐久性を底上げ。旋回モータ自体の耐久性も35%アップした。
オペレーターが長時間過ごすキャブ(運転席)は、足元をはじめとする前方空間を拡大。サイドウィンドウの曇りを除去する「サイドデフロスタ」を備え、分割式フロアマットで泥汚れの清掃も簡単になった。
キャブ内の7インチワイド液晶パネルは、カメラ画像の表示領域を従来比で91%も拡大。オプションで「人検知サラウンドビューシステム」を設定でき、死角に入り込んだ作業員を検知して接触事故を未然に防ぐ。
車両の起動には、従来のICタグ認証から「パスワード入力方式(新型エントリシステム)」へと変更し、タグ紛失の手間や盗難リスクを解消した。
また、全機種共通の稼働管理システム「K-Cast」で、管理者は現場から離れた場所からでも、全車両の燃料残量や稼働状況を正確に把握できる。
標準小売価格は2300万円(税別)〜で、年間の販売目標は250台を掲げる。
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