Emlid製GNSS受信機「Reach RS3」が国土地理院の1級GNSS測量機に登録:GNSS
Pix4Dが国内総代理店となっているEmlid製のGNSS受信機「Reach RS3」が、国土地理院の1級GNSS測量機として登録された。また、ビジュアル測量に対応した「Reach RS4 Pro」と小型軽量「Reach RX2」の取り扱いも開始した。
Pix4Dは2026年5月7日、EmlidのGNSS受信機「Reach RS3」が、国土地理院の1級GNSS測量機として登録されたと発表した。
また、フラッグシップモデル「Reach RS4 Pro」と小型軽量モデル「Reach RX2」の取り扱いも開始。参考価格はRS3が60万円、RS4 Proが98万円、RX2が50万円(いずれも税別)。
Reach RS3は、固定局と移動局の双方に対応可能する。ネットワークRTKに加え、LoRa方式の送受信も可能だ。IMUによる傾斜補正機能を搭載し、最大60度の傾斜でも測位精度を維持できる。NTRIPキャスター機能により、補正情報を配信でき、ドローンなどのEmlid製品以外のデバイスを移動局として使える。
インターネット環境の確立が難しい場合は、Wi-Fi経由での運用にも対応。専用アプリ「Emlid Flow」により、iOSやAndroid対応のスマートフォン1台で設定から観測まで完結する。
現行で最上位機種のReach RS4 Proは、前方や直下を映すFull HDカメラを搭載し、AR(拡張現実)を活用した直感的な杭打ちや接近できない場所の写真から座標を取得する革新的なワークフローを提供。多周波GNSS(L1、L2、L5)に加え、将来はL6(QZSS/CLAS)にも対応する予定だ。UHFによる補正情報の送信にも対応し、固定局運用が可能になった。
オプションアクセサリーで、ワンタッチでポールなどへの着脱が可能なクイックリリースを採用。受信機の取付や取外しが安全かつ素早く行える。
手のひらサイズのReach RX2は、重量約280グラムの小型筐体ながら、多周波GNSSとIMU傾斜補正を備えたネットワークRTK専用受信機だ。最大60度の傾斜補正に対応し、ポールを垂直に立てずに測位できる。スマートフォンアプリ「Pix4Dcatch」と連携し、高精度な点群データ取得でけでなく、最新の3DGS技術を用いたリアルな3Dモデル作成を測量精度の位置情報と共に実現する。
Pix4Dは、Emlid製品を日本国内で展開する最大の意義について、「高精度な測量をより身近にし、現場のデジタル化を加速させることにある」と強調する。
これまで導入のハードルとなっていた「高額なコスト」と「操作の複雑さ」という課題に対し、コストパフォーマンスの高いEmlidのGNSSハードウェアと、PIX4Dの高度なデータ処理ソフトウェアを統合することで、精度に妥協しないプロフェッショナル向けに革新的かつ効率的なワークフローを適正価格で提供できるとPRする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
スマホとアンテナで建設現場をcm単位で点群データ化 国交省の要領にも準じた「PIX4Dcatch RTK」
膨大な「点」の集合体で構成される点群データは、測量や建築の手法を変革するポテンシャルを持っている。しかし、ファーストステップとなるデータ取得のハードルが高く、なかなか参入に踏み切れない建設会社は多い。ドローンを飛ばすには資格を持った操縦者が必要だし、まともに使えるまでのデータ処理にはオルソ化などの専門知識と高性能PCも必要だ。Pix4Dが提案する新しい測量方法「PIX4Dcatch RTK」は、そうした悩みを抱えるユーザーでもスマホで手軽に使える3D点群データ化のソリューションだ。
草刈りロボとNTTドコモビジネスの位置情報サービスが連携 高精度な自動走行を支援
マゼックスのスマート草刈機「Taurus80E」と農薬散布ロボ「Aries300N」が、NTTドコモビジネスの 高精度GNSS位置情報サービスと連携した。RTK-GNSS測位を活用したセンチ級の自律走行で、危険を伴う法面や荒地の作業を高精度に自動化する。
道路のマーキングロボや芝刈りロボにも活用、NTT Comの高精度測位サービス
NTTコミュニケーションズは、RTK-GNSS測位技術を活用した手のひらサイズの端末による高精度位置情報サービス「Mobile GNSS」を2023年10月から提供している。地上にある基準局と衛星から取得した位置データを利用し、誤差数センチの高精度の測位を実現し、建設現場のデジタルツインをはじめ、舗装工事のマーキング自動ロボットやAI搭載の芝刈りロボットにも使われている。
60度まで傾けての壁際測位が実現 トプコンのGNSS受信機「HiPer XR」発売
トプコンは、衛星測位システムの受信が厳しい環境でも、安定した高精度測位を実現したGNSS受信機「HiPer XR」を発売した。従来比で約1.5倍に通信距離を伸長して観測可能範囲を拡大した他、最大60度までの傾斜にも対応し、壁際などで傾けた測位が可能になる。
5G×AIでインフラ老朽化問題を解決 NTTドコモが示す現場DXの実装モデル
NTTドコモビジネスとNTTドコモソリューションズは、「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025」で、5GやAI、ドローンなどを活用して、現場の省人化や効率化を支える最新技術を多数紹介した。その中から、遠隔作業支援、水位監視、橋梁診断AIを取り上げ、現場DXの実装事例を紹介する。
ライカジオシステムズ、建設機械向け最新GNSS受信機「Leica iCA202」
ライカジオシステムズは、建設機械向け最新GNSS受信機Leica iCON aps200シリーズにLeica iCA202を新しくラインアップに加えた。
最近聞くGNSS/RTK-GNSSってなに?【最新論文で学ぶ土木×ICTのBack To The Basic】
建設DXの潮流によって、建設現場をヴァーチャル空間にも再現する“デジタルツイン”の活用が進んでいます。リアル空間をドローンやレーザースキャナーなどで3D化するときに欠かせないのが、位置情報を正確に取得する技術です。そこで今回は、Google マップやカーナビ、スマートフォンなど一般社会にも普及したGNSSと、センチ単位に精度を上げたRTK-GNSSといった「測位技術」を改めて解説します。


