大阪・千日前の象徴「味園ビル」が解体 三菱商事都市開発らがホテルと商業施設に再生:プロジェクト
大阪千日前のディープな文化を発信してきた「味園ビル」が解体され、跡地にホテルを含む商業複合施設が誕生する。三菱商事都市開発、サンケイビル、丸紅都市開発の3社が共同で再開発を手掛け、地域の歴史を継承しつつ2031年春以降の開業を目指す。
大阪ミナミのサブカルチャーや宴会文化をけん引してきた「味園ビル」が、その歴史に幕を下ろし、新たな姿へと生まれ変わる。
三菱商事都市開発、サンケイビル、丸紅都市開発の3社は2026年4月30日、大阪府大阪市中央区千日前にある「味園ビル」を解体し、跡地にホテルと商業施設から成る複合施設を開発すると発表した。開業は2031年春以降を予定している。
計画地は心斎橋筋商店街や黒門市場など、大阪ミナミの観光拠点の中心に位置し、地番は大阪市中央区千日前2丁目155番1で、敷地面積は約3500平方メートル(約1100坪)に及ぶ。
交通利便性にも優れ、大阪メトロ千日前線/堺筋線の「日本橋」駅、近鉄難波線「近鉄日本橋」駅から徒歩2分という好立地。大阪の主要ターミナル駅「なんば」駅や「大阪難波」駅からも徒歩8分でアクセス可能で、複数の鉄道路線を利用できる。
周辺には多様な飲食店をはじめ、なんばグランド花月といったエンターテインメント施設が密集しており、長年にわたって地域文化の発信拠点として発展してきた。味園ビル自体も1955年の竣工以降、個性的なバーや飲食店が集まるディープスポットとして、地元住民だけでなく国内外の観光客からも広く親しまれてきた。しかし、5階建てビルの老朽化により、2025年7月5日に全館で営業を終了していた。
開発を手掛ける3社は、こうした立地特性と歴史的背景を継承しながら、新たな価値の創造を推進していく方針だ。具体的なスケジュールは、2028年春以降に新築工事に着工し、2031年春以降の施設開業を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
鎌倉の東海道線新駅近く「中外製薬」工場跡地で商業施設着工 三菱商事都市開発と長谷工
三菱商事都市開発と長谷工コーポレーションは、神奈川県鎌倉市梶原の中外製薬工場跡地で、スーパーマーケットとホームセンターを核とする商業施設の新築工事に着手した。設計・施工は福田組で、完成は2026年夏。近隣では、JR東海道線として107年ぶりの新駅「村岡新」駅が2032年に開業する。
「図面を“読む”から、完成形を“見る”へ」BIM×ARが埋める、ベテランと若手の認知格差
建設DXの推進を目的に建設テック企業が中心となり、2023年1月に発足した任意団体「建設DX研究所」。本連載では、建設DX研究所のメンバー各社が取り組む、建設DXの事例や技術開発について詳しく解説していきます。今回は、xRや空間コンピューティング技術を活用したシステム開発を行うホロラボが、ベテランと若手の認知の格差を埋めるBIM×AR技術を紹介します。
AI:音声認識×生成AIの建設現場向け新基盤、今後3年で3000社導入目指す アドバンスト・メディア
アドバンスト・メディアは、AI音声認識と生成AIを組み合わせた建設業界向けプラットフォーム「AmiVoice B-Work One」をリリースした。これまで音声入力技術を軸に個別展開してきたサービス群を統合し、現場の円滑な情報共有と業務効率化を支援する。将来はAIエージェントによる自律的な現場支援を目指す。
マンション管理問題:既存分譲マンションの管理見直しを担う合弁会社設立、ミサワホーム
ミサワホームと合人社計画研究所は、既存分譲マンションの管理見直しを主目的とする合弁会社「ミサワホーム合人社ライフマネジメント」を設立した。建物の適正管理から地域コミュニティーの活性化までを一体で支援する。
JR平野駅前で近隣型ショッピングセンター着工、奥村組の所有地で2027年冬完成
奥村組と三菱商事都市開発は、大阪府大阪市平野区のJR「平野」駅前で、近隣型ショッピングセンターの建設に着工した。2027年冬の竣工を予定。核テナントにスーパーマーケットや家電量販店の入居を計画している。
横浜赤レンガ倉庫で人気の2店をバーチャル空間に再現、三菱商事都市開発
三菱商事都市開発は、横浜赤レンガ倉庫で3Dバーチャル店舗化の実証実験を開始した。KDDIのデジタルツイン基盤「TwinCraft for Biz」を活用し、「Re:Wharf」と「Disney HARVEST MARKET By CAFE COMPANY」の2店舗をバーチャル空間に再現した。
