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民間建築物でアスベストの飛散防止対策が96.8%に、国交省:アスベスト対策
国交省は、民間建築物の吹付けアスベストなどの飛散防止対策に関する調査結果を公表した。飛散防止対策の対応率は96.8%で、前回調査時から0.6ポイント増となった。
国土交通省は2026年2月6日、民間建築物の吹付けアスベストなどの飛散防止対策に関する調査結果を公表した。春の建築物防災週間に合わせて2025年3月に実施したもので、昭和31(1956)年から平成元(1989)年までに施工された延べ床面積1000平方メートル以上の民間建築物を対象としている。
対応率は96.8%で前回から0.6ポイント改善、対応予定は450棟
今回の調査対象建築物は26万258棟で、うち25万3983棟から報告があった。最初の報告時点で露出した吹付けアスベストなどがないとされた建築物は23万8999棟、露出しているとされた建築物は1万4984棟だった。露出が確認された建築物のうち、除去や封じ込め、囲い込みのいずれかの対策を完了したものは1万2438棟、対応予定は450棟だった。
調査結果を基に算出した対応率は96.8%となり、前回調査時の96.2%から0.6ポイント改善した。
今後は、露出が確認された建築物の所有者に対し、除去や封じ込め、囲い込みの実施について地方公共団体を通じて指導を徹底する。また、報告がなかった所有者への継続調査も要請する。以後も建築物防災週間に合わせ、改善状況を取りまとめて公表する方針だ。
建築物防災週間は、火災や地震などによる建築物被害の発生を防ぎ、防災知識の普及と法令の周知を図ることを目的とし、1960年から毎年2回実施している。春季は3月1日から7日、秋季は8月30日から9月5日まで。
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