80歳でも使える業務管理アプリ “現場”を知るプロが作った「現場Hub」:第10回 JAPAN BUILD TOKYO(2/2 ページ)
工事現場では、人員の手配や予定の調整など、管理業務が多い。これまでは紙の帳票でやり取りし、ホワイトボードの共有、Excelへ転記して管理するのが一般的だった。空調メーカー出身者らが開発した業務管理アプリ「現場Hub」は、現場情報のクラウド一元管理で、情報の転記作業や報告書作成の手間を削減する。80歳の職人でも使える直感的な操作性と、各社の業務に合わせた柔軟なカスタマイズ性が特徴だ。
神崎氏は「現場Hubは空調メーカーのダイキン工業から独立し、2022年4月に設立したスタートアップ」と明かす。代表者はダイキン工業出身で、神崎氏自身は内装工事や電気工事を手掛ける工事会社の出身。そのため、現場Hubのスタッフは現場でどのような工事が行われ、その際にどのような図面や情報がやり取りされるのかを熟知している。サービスとしての現場Hubには、このように蓄積された知見やノウハウを投入している。
個別カスタマイズで、それぞれの会社や業務にジャストフィット
現場Hubは、柔軟なカスタマイズにも対応する。現場情報を管理するソリューションは各社からリリースされているが、ソフトウェアの処理に業務スタイルを合わせることが必要になる場面もある。神崎氏は「ソフトウェアのパッケージをそのまま導入するだけで、うまくいく会社はほぼない」と指摘。会社ごとにITに関するリテラシーが異なり、業務プロセスも多種多様なためだ。
現場Hubでは、個社に合わせたカスタマイズで、さまざまなニーズに応じる。帳票のレイアウトは現場Hubでもそのまま使える他、既存システムとの連携も可能だ。
現場Hubの導入時には、現場Hub単体だけではなく、既に運用しているシステムとの連携や業務の流れ全体を俯瞰する高い視点から提案する。
DXが建設業界で強く求められているにもかかわらず、導入があまり進んでいない要因は、どう進めればよいか分からない会社が多いためだ。知識や人材の不足に加え、会社によって課題も違う。
神崎氏は、現場Hubを「業務管理システムの提案だけでなく、社外のDX推進担当の立場でも提案している」と説明。展示ブースでは現場Hubが実現可能なメリットを多数紹介したが、現場Hubの魅力はカスタマイズと建設DXを確実に現場実装させる独自の体制にもある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
現場管理:工事予定表のホワイトボードをクラウド化 「KENTEM-Dashboard」が監視カメラと連携
建設システムは、工事スケジュールを管理するホワイトボードをデジタル化した「KENTEM-Dashboard」を2025年10月から提供している。2025年12月に追加した最新機能では、カンタン監視カメラ「G-cam04」やクラウド録画サービス「Safie」と連携し、現場の監視映像も一覧表示できるようになった。
第10回 JAPAN BUILD TOKYO:AI×iPhoneで現場の3D点群化から報告書作成までを効率化、One Technology Japan
現場を3D化した点群データは、工程管理や品質管理、維持管理などに活用できる利点がある。しかし、点群取得やその後の3D化の処理には知識や面倒な作業が必要だった。One Technology Japanの「insightScanX」は、iPhoneの3DスキャンとAI、ARの技術で、工事現場の品質管理や施工管理などを効率化するアプリだ。iPhoneを使った1度の現場スキャンで、点群、簡易的なBIM、平面図、写真などを取得し、3D空間内には不具合の箇所があった場合は位置と写真を付与できる。
建設2024年問題対策で“施工管理”の事務作業をプロ人材が代行 パソナJOB HUB
パソナJOB HUBは、「建設2024年問題」による人材不足をプロフェッショナル×デジタルで解決すべく、施工管理の経験を持つプロフェッショナル人材が各種書類作成を代行する新サービスを開始した。
三菱地所ホームが「ANDPAD」を全社導入
三菱地所ホームは、アンドパッドのクラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を、新たに分譲用戸建住宅の建設事業に導入し、全社での活用を開始した。
位置プラス進捗管理を改良、作業予定日管理で遅延を早期発見 竹中工務店
竹中工務店と朝日興産は、建築工事の進捗実績を部屋/部位ごとに可視化するアプリ「位置プラス進捗管理」をリニューアルした。
建設現場向けデジタルツインプラットフォームを開発、大規模造成工事で有効性を確認 安藤ハザマ
安藤ハザマとWorldLink&Companyは建設現場向けデジタルツインプラットフォームを開発した。現在施工中の大規模造成工事に導入し、施工管理業務での有効性を確認した。
建築現場の進捗管理や報告業務を支援するAIエージェント、メタリアル
メタリアルは、建築現場の進捗管理や報告業務を支援するAIエージェント「Metareal コンストラクション」を開発した。手書きベースの日報やExcelの管理では手間が多く属人的だったが、PCやタブレットから現場情報を入力するだけで自動集計し、写真付きの進捗報告書を自動作成できる。

