ニュース
建築現場の進捗管理や報告業務を支援するAIエージェント、メタリアル:AI
メタリアルは、建築現場の進捗管理や報告業務を支援するAIエージェント「Metareal コンストラクション」を開発した。手書きベースの日報やExcelの管理では手間が多く属人的だったが、PCやタブレットから現場情報を入力するだけで自動集計し、写真付きの進捗報告書を自動作成できる。
メタリアルは2025年5月19日、建築現場の進捗管理や報告業務を支援するAIエージェント「Metareal コンストラクション(Metareal CN)」の提供を開始した。
自動集計とリアルタイム反映で手間とミスを削減
Metareal CNは、AIで建築現場の作業進捗や工程データ、報告用写真などを一元管理する。主にプロジェクト管理部門や現場監督、工事主任、品質管理担当者、施主、発注者向け資料作成担当者などを対象としている。
PCやタブレットから現場情報を入力すると、施工工程表と連携して進捗グラフや一覧表を自動作成し、写真付きの進捗報告書もPDFやExcelの形式で自動出力する。従来のツールでは写真と工程が分離した報告になりがちだったが、写真は各作業工程に自動で紐付けられる。AIは進捗の遅延やリスクを検知し、改善に向けたアドバイスも提示する。
従来のプロジェクト管理ツールは機能が多く複雑なものが多かったが、直感的な操作とすべく、報告書作成に特化したユーザーインタフェースを採用した。従来の手書きやExcelベースでの報告に比べて、入力作業の手間やミス削減が見込める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
AIが設計者の代わりに、過去案件から設計課題の解決策を提示「AI設計部長」
大成建設は、設計技術に関する過去情報をデータベース化し、AIが解析することで、構造設計方針の提示や諸元表自動作成などで、設計業務の効率化を図 るAIを活用した設計支援システム「AI設計部長」を開発する。オフィスデザインを自動生成するAI、イトーキとAIベンチャーの燈が共同開発へ
イトーキとAIベンチャーの燈は、オフィスデザインを瞬時にシミュレーションする生成AIと関連するアプリケーションの開発を開始した。イトーキのオフィスデータ収集/統合/活用プラットフォームに蓄積されたオフィスレイアウトなどのデータを基に、多様なパターンのオフィスを自動でデザインするAIの構築を目指す。大東建託が「生成型AI課長」導入 AIが土地オーナ向け訪問営業のロールプレイング
大東建託は、AIを用いた同社独自のシステム「生成型AI課長」を開発した。営業活動に必要な知識やスキルを効率的に習得するためのロールプレイング教育ツールで、シナリオを用意せずに、土地オーナーの年齢、関心、性格などに基づきAIが営業担当者の営業提案に応対する。生成AIで住宅間取りを自動設計 「生成AI住宅」プロジェクトをLib Workがカナダのベンチャーと開始
Lib Workは、生成AIで日本市場に適合した住宅の間取りや3Dパースを自動生成するAIプラットフォームの開発に乗り出した。生成AIのベースには北米の住宅自動設計で実績のあるMaket TechnologiesのAIモデルを応用し、日本固有の建築基準法や地域ごとの規制にも対応させる。土砂崩落やインフラ点検などで最適化するためにAI性能を評価するには?【土木×AI第13回】
連載第13回は、AIで得られた結果のなかで、未検出や誤検出を減らすために必要なAIの評価手法について論じます。建設業に特化した「AIエージェント機能」を提供、燈が生成AIに実装
燈は、建設業に特化した生成AI「AIコンストシェルジュ『光/Hikari』」において、建設業の専門業務に特化したAIエージェント機能を提供する。定型業務や企業独自のワークフローに合わせてカスタマイズ可能だ。