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IHIと積木製作、旋盤作業中の挟まれ/巻き込まれのVR体験コンテンツを開発:xR
IHIと積木製作は、労働災害を体感できるVRコンテンツのシリーズに、「汎用旋盤作業中の挟まれ/巻き込まれ災害」を追加した。旋盤作業中に起こりうる事故の一連のプロセス、不安全行動に伴う危険性をVR空間上でリアルに再現している。受講者は、災害発生を未然に防ぐための知識と安全意識を効果的に養える。
IHIと積木製作は2025年11月7日、共同開発した安全体感VR(仮想現実)コンテンツ「汎用旋盤作業中の挟まれ/巻き込まれ災害」の販売を開始した。
旋盤の潜在的な危険をVRでリアルに再現
積木製作は、多様な業種向けに安全訓練をフル3DCGでVR化し、「安全体感VRトレーニング」として2017年から提供している。建設向けでは、清水建設、戸田建設、三機工業のアドバイスを受けながら、仮設足場からの墜落や開口部廻りの危険、可搬式作業台を使用した転落などのコンテンツを開発した。
今回は、旋盤作業中に起こりうる事故の一連のプロセスや不安全行動に伴う危険性をVR空間上に再現した。受講者は仮想空間内で作業工程を体験しながら、災害が発生する原因や防止策を学べる。より強い没入感を得るため、シンフォニアの感電デバイス「UNAGI」を採用し、事故発生時の痛みや衝撃を体感して危険性を体で覚えられる。
IHIとは既に「Vプーリー点検中の挟まれ事故体験」も共同開発しており、IHIやグループ企業に導入済み。受講者からは、「こんなにリアルに怖さを感じたのは初めて」「座学とは全然ちがう」といった感想が寄せられたという。
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