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第一生命、建設向け経営管理システムを提供するクラフトバンクにインパクト投資産業動向

第一生命保険は、建設専門工事会社向け経営管理システム「CraftBank office」を提供するクラフトバンクに1億円を投資した。

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第一生命保険は2025年10月17日、建設専門工事会社向けに業務効率化SaaS「CraftBank office」を提供するクラフトバンクに、サステナブル投融資の一環でインパクト投資として1億円を投資したと明らかにした。

 クラフトバンクは、全国各地の建設専門工事会社向けに、勤怠管理や職人手配、経営管理などの事務作業をスマートフォンで一元管理できるツール「CraftBank office」を提供する国内ベンチャー企業。業種や現場で異なる各工事会社の業務に合わせ、カスタマイズが可能で、スマートフォンでも操作しやすい。年齢層が幅広く外国人労働者も増加している建設現場の職人にも、使いこなしやすい。

 また、ツール提供だけではなく、各工事会社へニーズのヒアリングや職人向けの対面説明会の開催など、手厚い導入支援までを展開している。

「CraftBank office」
「CraftBank office」 出典:第一生命保険プレスリリース

 近年、建設業界の人材不足が社会課題の1つとなっている。老朽化したインフラメンテナンスや災害復旧などで、労働力のニーズは高い一方、職人の人手不足が深刻となっており、2030年には建設業界で53万人が不足すると予測されている。そうした中、中小規模の建設専門工事会社では、紙やホワイトボードといったアナログツールが主流のままで、経営者は一日の半分以上、職人は一日の3分の1を事務作業に費やしているという調査結果もあるなど、生産性の向上が強く求められている。

 クラフトバンクによれば、CraftBank officeの導入で経営者や職人の事務作業の負荷が約50%改善するという。建設現場の生産性向上に加え、現場作業に専念できる時間を増やすことで、建設業界全体の持続可能性向上への貢献が期待される。

今回の投資によるSDGs目標
今回の投資によるSDGs目標 出典:第一生命保険プレスリリース

 第一生命保険は今回の投資を通じ、高い収益を期待するとともに、建設業界の業務効率化に貢献するクラフトバンクの取り組みを資金面からサポートし、進捗状況を継続的にモニタリングする。

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