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名古屋駅コンコースで自動搬送ロボットの走行実証、人流への影響を検証 JR東海:ロボット
JR東海は2026年3月31日まで、名古屋駅コンコースで営業時間帯に自動搬送ロボットを走行させる実証試験行う。
JR東海は2025年10月20日から、自動搬送ロボットが人の移動に及ぼす影響を検証するため、名古屋駅コンコースで営業時間帯にロボットを走行させる実証試験を開始した。期間は2026年3月31日まで。
JR東海では、安全の確保を第一に、駅空間の利便性や快適性を損なわずに駅構内の物流作業を省力化することを目指し、自動搬送ロボット活用に向けた技術開発を進めている。2025年7月には「自動搬送ロボット(試作機)」と、駅構内などの人の流れを測定/解析する「大規模人流計測システム」を開発。今回、実用化に向けた実証実験を行う。
実証実験では、ロボットは事前に設定したルートを、荷物台車をけん引して走行する。走行には係員が付き添う。周囲の状況を確認するため、ロボットに搭載した360度カメラで撮影実施。また、ロボット走行時の人の流れを評価するため、天井に設置した複数の3D LiDARセンサーにより点群データを取得する。
撮影した映像データと点群データは実証試験にのみ利用し、検証を委託する目的で、共同研究先である東名古屋大学へ提供。データは、独立したサーバ内で厳正に管理した上で、技術開発終了後、削除する。技術開発の首領は2028年3月31日を予定している。
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